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思春期と反抗期の違い:親の対応の2大重要ポイント
思春期になると反抗期も始まることが多いので、子どもへの対応に難しさを感じることが増えてきます。
さっき機嫌よく自分から話しかけてきてたのに、急に怒り出されたり。。
「なんでそうなるの?」「どうしたらいいの?」となりますよね 😯
今回は知っておくと役立つ、思春期・反抗期の特徴と対応の大事な2つの指針についてです!
ちょっとしたことで突っかかってきたり、こちらが聞いたことにもちゃんと答えないんです 😡
これが反抗期か!と、少し大目に見ようとはしているんですが、ついこちらもカッとなったり、素直だった小さい頃を思い出しては悲しくもなります。
これって思春期になったからですか?
愛らしく『ママ~♡』と言ってた子が、急にそっけなくなったら寂しいですよね。
また、反抗的な態度にはムッとすることもあるでしょう。
そして、反抗期には第一次と第二次があります。
思春期に多い反抗期は第二次です。
そこには思春期の不安定さも影響するので、子どもの状態によっては反抗の仕方がかなり派手になることもあります。
ただ、思春期も反抗期も、その子にとっては自立や成長に向かう大事なステップでもあるんです。
その時のお母さん・お父さんの対応で、その大事なステップを上手に進めることもできますし、残念ながら逆のことも起きることもあります。
では、ご一緒に思春期と反抗期の違いや、対応の大事なポイントを見てみましょう
目次
思春期と反抗期の違いとは
先ず、思春期から見ていきましょう。
思春期は身体・心・頭が「自立して、他者と繋がれる個人」になるために、変化がぐんと進む時期です。
思春期は誰にでも訪れます。
今は10歳くらいから始まり、20代の始め頃までかけて、身体も性的に発達したり、「自分像」「社会像」の土台を作ったり、自分自身や他人とのコミュニケーションを身に着けていきます。
環境的にも短い間での変化が続き、常にチャレンジや成長を求められる時期でもあります。
そして身体・心・頭と環境の変化がそれぞれ別々のスピードで進むので、特に思春期に本格的に突入する中学生ころは、そのアンバランスさゆえに、お困りが生じることもあります。
しかしそのアンバランスさの中で、どう感じて・考えて・行動するかが、子どもから大人になるための成長にも繋がります。
一方、反抗期には第一次と第二次がありますが、どちらも「自分の行動を自分で決めたい」という方向性を持っています。
第一次は3,4歳頃の「自分でやる!」という時期です。
本当は親がやってしまう方が早くてきれいにすむことでも、親が我慢して子どもにやらせることで、ボタンをとめたり、包丁を使うなどができるようになります。
第二次は思春期の始めの頃、小学校高学年~中学時代になります。
こじらせなければ、だいたい15歳位から落ち着いてきます。
思春期の反抗期も、「自分の行動を自分で決めたい」が軸になりますが、思春期は「家族の中の私」から「個人としての私」という転換期です。
そこで子どもは、本能的に家族と距離をおこうとしますし、同年代・友達を強く求めるようにもなります。
本能的な「親離れ」が始まる10歳~15歳まではそれが強く出すぎて、「親の言うことは何でも反対、否定する」「同じようなアンバランスな時期の友達の言う事の方が大事!」となってしまうこともあります。
すぐに喧嘩腰になったり、ふてくされる
屁理屈と口答えばかり
話さなくなって隠し事が増える
部屋にこもりがちになる
きちんとしてたのに、ルーズになる・・・
この時期は「良い子」だった子も、扱いづらくなることが多いです。
ただ、その子の親離れがスムーズで穏やかに進む場合には、いわいる「反抗的な態度」が見られない場合もあります。
「反抗期がないように見える」場合についてはのちほど詳しく触れますね。
また、人間はとても成長期が長い動物なので、子どもの方には「親離れ」の本能がありますが、親の方には「子離れの本能」がないのです。
そのために、親が思春期の本能的な自立に向けての欲求を理解していないと、子どもの親離れを阻害してしまうことも起こります。
ここはちょっと気をつけたいところです 😉
色々自分でできるようになって欲しいけど、頼ってくれないとちょっと寂しい時もあります
ええ、私もそうでした 🙂
また、思春期は身体・心・頭がそれぞれ成長途中なので不安定なために、感情が不安定になりやすいです。
そして環境としては常に評価判断・順位付けをされることが増えるので、子どもも自信をなくしたり、将来に漠然とした不安も持ちやすい時期です。
さらに友達を強く求めても、お互いがまだ不安定なうちは、トラブルも多いので、子どもはそれらからくるイライラや悲しみを、甘えの一環として親にぶつけてしまうことが起きやすい時期でもあります。
そうなんです。
まだ自分の機嫌を自分でとることも練習中な時期なんです。
思春期の反抗期には、子どもは自立に向かおうとするけれど、まだ経済的にも精神的にもすぐに自立することができないために、葛藤を持ちます。
また親の方も、ちゃんと自立してほしいとは思っているけれど、子どものあれこれ不十分な所に目が行ってしまい、安心して任せきれないという葛藤を持ちます。
お互いイライラしやすいのも、しょうがないところもあります。
ただ、そんな思春期では、子どもにはまだまだ親の関わりの影響は大きいので、この時期の親の対応で子どもの成長をぐんと促すこともできますし、逆に親の対応が子どもの自立に向かう方向から逸らしてしまうことも実際にはあるんです。
そうなんです。
以前の私のように「知らないでやってた!」となるのが一番残念なので、次は思春期・反抗期の子どもへの親の対応のコツを見ていきましょう
思春期・反抗期の親の対応2つポイント
思春期・反抗期への親のお仕事は、「子どもの状態への理解と具体的なサポート」の2つになります。
まずは、思春期が身体・心・頭の全てで、社会の中の個人として自立しようともがいてる状態だということと、
反抗期は「自分で決めて行動したい」という本能が強くなる時期だと知っておくことがとても大事になります。
そうしないと、つい「この子が私に反抗する」と捉えてしまって、個人的な怒りや悲しみが盛り上がってしまうからです。
誰でも怒りや悲しみが盛り上がってしまうと、本当に言いたいことも伝えられ図に余計なことを言ってしまい、関係性を悪くすることもあるものです。
もちろん、その子なりのこれまでの体験と学習の積み重ねの影響で、思春期・反抗期の現れは様々ですが、「一人の人間としての成長のステップ」だと見ることもできれば、少し距離をおいて子どもを眺められる余裕も生まれます 🙂
余裕ができれば、その後の対応や関係性も良い方向に進めます 🙂
子どもの本能的な欲求の「一個人として自立したい」の表現方法は、大人からすれば未熟で半端なことが多いです。
そこでムッとしたり「じゃあ、何でも一人でやってみなさいよ 🙄 」と言いたくもなる場面も、言っちゃった場面は、私も何度もありました
(^^)>
ただ、子どもの欲求の根源をわかっていて思い出せれば、その「一個人として自立ができる」方向に影響を与える方向を目指せるので、その未熟な過程がスムーズに進んで早くに終わります。
一個人として自立するためのサポートは
☆自分の気持ちをわかって上手に表現したり、人とやりとりができる
☆思い込みでぐるぐるするのではなく、必要な情報をもとに考えて選択できる
が、最も基本の力が育つような関わりです。
思春期・反抗期は、この3つを磨く時期です。
そしてこの3つが磨かれれば、経済力も学力も人とつながる力もぐんぐんと育ちます。
身体が健康でないと、やりたいことがあっても動けません。
そうなるとかなり辛いので、何をするにも健康は大事ですね。
健康に良いことはたくさんありますが
・栄養を始め、自分の身体に入れるもの
・睡眠
・生活リズム
この3つが人間の健康のもとになります。
思春期には、自分の身体の状態に気づけない子も多く、大切さを話してもすぐにはピンとこないかもしれません。
ただ、進学や就職などで親元を離れたことで、健康が乱れてそれが心身の崩れに繋がってしまうケースが今はとても多いので、一緒にいるうちに伝えられると、そんなトラブルとは縁がなくなります 🙂
☆自分の気持ちをわかって上手に表現したり、人とやりとりができる
自分の気持ちや感覚をある程度言葉で表現できないと、心身の不調になったり、または暴力で表すことになってしまうこともあります。
まずは子どもが自分の気持ちや感覚に気づいて、それを表現できるように促せるとよいでしょう。
また、人とつながるには言葉も大事なので、「ちゃんと言えなくてもいい」のでその子の言葉を引き出すように関わることも大事です。
コミュニケーションについては、後ほどさらに詳しく見ていきましょう。
☆思い込みでぐるぐるするのではなく、必要な情報をもとに考えて選択できる
思春期は「自分はどんな人間なの?」「社会ってどんなもの?」という意識が広がって、自分なりに理解しようとします。
ただ、ただ体験が少ないので、時にはちょっとしたことで
「自分は誰からも認められてない」
「他人は助けてはくれない」
などの、しんどい思い込みをもってしまうこともあります。
人は自分の思い込みを前提にして、あれこれ考えるものなので、もとになる思い込みがしんどいものだと、考え方も不健全な方向に進みやすくなってしまいます。
思い込みは本人が言葉にしないと、外からはわかりません。
その思い込みを引き出すには「~~について、どう思う?」と、YES,NO だけでは答えられないように言葉をかけるのがおすすめです 😉
この身体・心・頭の3つについて、子どもが今どんな状態なのかや、何がわかってい無いようなのかをチェックしていけば、今のその子に必要なサポートも見えてきます。
また、もう一つ大事なのは、子どもの自己肯定感を育むようなサポートです。
どうしても思春期には、自分と周りを比べられることも多いですし、自分でも比べます。
そこで自分のプラス面をうまく見つけられるといいのですが、日本では「褒める」「良いところを伸ばす」よりも「欠点を指摘して改善させる」のが多くなりがちです。
また、「謙遜が美徳」なので他の人から褒められても「いやいや、まだまだです」と言ってるうちに自分は大したことがないと思ってしまうこともあります。
親が自分のことを総謙遜しているのも聞いていても同じことが起こります。
日本の思春期の子どもたちの自己肯定感が、世界でも飛び抜けて低いことと自殺率が高いことはそのようなところから来ています。
なので、ちょっと意識して、子どもにちょっとでも良いところ、できている所を見つけたら、サラッと言葉にして伝えるのがおすすめです。
その場で「自己肯定感をあげよう」と意気込まなくて大丈夫です!
ほんの少しでも、工夫しているところや前よりもできるようになったことがあれば、「あ、いいね」と気づいているよサインを送るのでOKです
誰でも「自分に興味関心を持ってくれてる!」「こんなちょっとしたことでも認められるんだ」と思えば、やる気も出ますし、自己肯定感も上がります。
お母さん・お父さんはご自分にそう言われた経験があまりないのがほとんどなので、ちょっと照れくさいかも知れませんが、とってもおすすめです!
そこから親子関係やコミュニケーションが変わったという事例もたくさんあります 😉
思春期・反抗期の親子コミュニケーションのコツ
コミュニケーションは思春期にはとても大事です。
小さい頃には子どもは親が絶対的存在なので、雑なコミュニケーションをしても、子どもはそれを受け入れるしかない状態でした。
ところが思春期・反抗期になると、子どもは親を越えようとし始めます。
その時に、それまで威圧的なコミュニケーションが多かった場合には、今度は子どものほうが威圧的なコミュニケーションで親を圧倒しようとするようになって、それが大きなお困りになっているケースも数多くあります。
それでも、今からでもコミュニケーションスタイルをバージョンアップすると、子どもはちゃんと変わっていきます。
ご安心くださいね☆
あら⁉、と気づいたらその時から、コミュニケーションのバージョンアップをするのがおすすめです!
そして思春期の親子コミュニケーションでは、子どもが「一個人として自分で決めて行動したがっている」ことを踏まえることが大事です。
客観的には、まだまだ自分で状況を踏まえて決める力は不十分な時期ではありますが、だからといって、その意欲を否定しちゃったら、そこで反抗が続くのは必須です。
本人が成長したい方向に向かえるように対応していきましょう。
まずは知らずにやってしまいがちなNG対応を見てみましょう
NGの事例
★子どもがどうせちゃんと答えないので、最低限しか話しかけない
→ 挨拶だけは、返事がなくても続けるのがおすすめです
★子どもが話しかけに答えないので対抗して、話しかけてきたら冷たくあしらう
→ ノリノリにならなくてもいいので、一応話をちゃんと聞いて見るのがおすすめです
★子どもが感情的になるので、つられて感情的になってしまう
→ 思春期の子どもは言葉の内容よりも雰囲気に引っ張られるので、お互いにヒートアップしてしまいます。
言わなくていいことをお互いに言ってしまうので、感情が盛り上がったら、一度タイムを取るのもおすすめです
★人格否定をしてしまう
→ 「あなたは✕☓だ!」と決めつけるのは最もNGです。
なぜそう言われたか、よりも「言われた!」ということしか残りません。
★アドバイスをすぐにして、問題を解決しようとする
→ 自分で解決できるように、答えを自分で見つけられるように、言葉を引き出していきます
(参:アドバイスはいらない:思春期の子どもの「相談」6つのパターン)
★行動指示
→ 「自分で決めて行動したい」の逆方向ですね
★他人と比べる
→ すでにうんざりするほど、学校でも比較されているので、良い効果は全くありません
★子どもの機嫌を取る
→ 自分で自分の機嫌を取る練習のチャンスを与えましょう
アドバイスとか、すぐにしちゃいます。
困ってるなら解決すればいいんじゃないって思ってたんですが、子どもとしては、どうすればいいのかも自分で見つけたいんですね
なるほど~
そうですね、それは私もよくやってました。
子どもから『そういうことじゃない』って言われても、その時は意味が分からなかったです 😳
親としては、「子どもの反抗的な態度や不適切な行動を改めてほしい、もっと良くなって欲しい」という思いからのことでも、実際にそれが子どもにそう働くかどうかが大事です。
せっかくの愛情が実るようなコミュニケーションにしたいですね☆
次は思春期の親子コミュニケーションの3つのコツについてです。
コミュニケーション、というと「話す」「伝える」をなんとかしなくちゃ!と思われる方も多いのですが、実はスタートは「聞く力」からです。
コミュニケーションは「やりとり」なので、一方的に言葉にしたら終わりではなく、お互いに相手の話を受けて、それを踏まえて次の言葉を出していくことです。
当カレッジの講座でも、コミュニケーションは「聞く」からスタートします。
子どもの不適切な行動を見つけたら、つい「それはダメだよ!」とまっすぐに、こちらが感じたことをそのまま伝えたくなることもありますよね。
ただ、その時にまず「そうやっている理由は?」とか「それについてどう思う?」という、相手の話を聞こうという姿勢を見せることで、子どもも「それは・・」と自分の言い分を言えるようになります。
案外、聞いてみると予想もしてなかったプラスの理由があったり、「あ、これだとうまく行かないね、変えるわ」とあっさり自分から行動を変えたりすることも多いです 😉
「あれ?」と思うことがあった時には、すぐに評価判断や怒りを表現するよりも、先ず「聞いてみる」ができるようになると、ずっとコミュニケーションがうんとスムーズになるのでおすすめです!
「伝える」には、いろいろな状況がありますね。
個別にはもっと詳しくありますが、全体的なポイントはこちらです
☆子どもの状況を見て声をかける
→ どうしても「ご自宅用コミュニケーション」で、思いついた時に話を始めてしまうことがあるかも知れません。
思春期・反抗期の子はコミュニケーションのスタートが大事なので、今なら話が聞けそう・・というタイミングを選ぶのがおすすめです。
☆本人に考えさせる、答えさせる
→ 忙しい毎日では、「〇〇なの?」と YES,NO で答えられる問いかけをして、さっさと結論を出そうしちゃうこともおおいかもしれません。
それでも「それについてどう思う?」などと本人の思いを言葉にするようにしていくと、反抗的態度も徐々に薄れていきます。
始めは子どもがちゃんと返事をしなくても、まずそう尋ねることが大事です。
ちょっとしたことの積み重ねが、大きな変化を作ることは、すでにたくさんの方が実感されている大事なコツです。
☆深追いしすぎない
→ 先にでてきたように、思春期の子どもは親以外のことでイライラしたり不安になって、親に甘えて当たることもあります。
そのような場合には、「今のような態度は悲しいからやめてね」と伝えて、さっと理由を聞くのでokです。
その時に話してくれればよいですが、話したくない様子であれば、「何か困ったことがあれば、いつでも相談にのるよ」と伝えてリリースします。
そうしておくと、本当に困った時に子どもから言い出しやすくなります。
また、本人も全く理由がわからないのに、ただイライラや落ち込みがある場合には、身体の乱れから来ていることもあります。
栄養、睡眠、生活リズムをチェックしてみて下さい。
よくわからない・難しいと感じたら、講座や個人セッションで個別にご相談下さい。
なるべく早くに手を打つのがオススメです。
☆意見を伝える時には、目的と理由も伝える
→ 思春期・反抗期になると、自分の納得感が大事な子が増えてきます。
屁理屈を展開してくる子も多いです。
そのような場合には、ちゃんと目的と理由を短く伝えると、そこを踏まえての話にすることができます。
目的も理由もぼんやりしているままだと、「やりなさい」「嫌だ」の応酬になってしまい、お互いに嫌な気持ちしか残らなります。
「納得できない」ってよく言うんですよ~
そうか、こちらから先に目的と理由をさっと伝えればいいんですね
はい、ぜひ試してみて下さいね 🙂
☆ダメなものはダメだと教える
→睡眠時間を削ってのゲームやスマホ
宿題を後回しの遊び優先
弟や妹やペット、または物に暴力をふるう・・・
そんなことが見られたら、直ちに「ダメだ」とストップをかけます。
今反抗期だからしょうがない、大目に見よう。。。としてしまうと、本人の心身の健康に悪影響がたまってしまいます。
『イライラするから』
『他に楽しみがないから』
という屁理屈に負けた結果、それをしないと収まらない状態になってしまっているケースは結構多いので、気をつけたいところです。
屁理屈で反抗されても、何度も軸の通った態度をとることが重要です。
どうせ、言って聞かないし・・・と、根比べに負けてしまうと、のちのち取り戻すのが大変になるのでご用心です
もうすでに難しい状況になっている場合には、講座や個人セッションで個別にご相談下さい。
☆勇気づけ
→ 先程もでてきましたが、まず子どものいいところやこちらも賛成できることを伝えてから、「そして」でこちらの要求や意見を伝えます。
始めから「あなたの行動を変えてほしい」だと、子どもは攻撃されたと受け取って、すぐに反抗を始めてしまいます。
『今日はすっと起きられてよかったね。そして・・』
『ここ々の部分はとってもいいと思う。そして・・』
そんなコミュニケーションにしていけば、無用な反抗は無くなっていきます。
思春期・反抗期の子どもは「自分で決めて行動したい」ので、他人から勝手に決められて行動を押し付けられること、そのものに反発します。
内容が妥当かどうかよりも、「押し付けられた」ことへの反発が先立つのです。
また、まだ思春期・反抗期の始めの小・中学生の頃には、「好きなようにやる」のを「自分で決めて行動する力をつけて自立する」と混同していることもまだ多くあります。
『私の勝手』
『それは俺が決めることだ』
と不適切な場面でも言い張ることもあります。
そのような場合には、人が二人以上いる社会的な場面では、お互いが快適でいられるようにルールを決めて守ることが大事だと教えます。
色々不十分な子どもにも「家族メンバーの一員」として、権利と義務を与えるのがポイントです。
そのためには、ルールを一緒に考えながら決めることが必要です。
先ず、ルールの目的と理由を共有します。
それが子どもにとってもメリットになることを伝えます。
そこがしっかりできると、子どもはゲーム時間を減らすなど、自分が嫌だな、と思うことにも同意できるようになります。
ルールは必ず数字レベルで決めて、できた時とできなかった時にどうするかも明確にします。
誰が見ても、「守れたか、守れなかった」の判断がつけられるように設定します。
そして大事なことは、1週間後などに見直すことも盛り込むことです。
これがあることで、現実的に子どもが守れるルールを作ることができます。
さらに、みんなが見えるところに文章や図にして貼っておきます。
(参:家のルールの作り方と運用のコツ:行動を制約されたくない思春期に)
話そうとするとめんどくさい、と言われるのですが、これは引き下がってたら、いつまでも同じですね。
ブレずに言ってみます!
はい、応援しています!
社会に出れば、ルールを踏まえて動くことはとても大事です。
また、どうしても納得がいかないルールがある場合には、変えられる時は交渉することも必要です。
家庭でそんな練習ができると、やがて社会の中でもできるようになっていきます 🙂
反抗期がないパターン
思春期は誰でも通る、個人の成長へのステップですが、反抗期は目立って起きない場合もあります。
一番良いのは、親が子どもの「個人として自分で決めて行動したい」という欲求を否定せずにコミュニケーションできている場合です。
この場合には、子どもも、小さい頃よりは親と距離をおいたり友達を優先するようにはなりますが、「反抗的」とまで言える振る舞いはとても少なくなります。
お困りにつながる「反抗期として見られないパターン」には以下のような場合があります・
★親がとても抑圧的に接してきたので、子どもが反抗を諦めてしまっている場合
★親が子どもの言うことを聞くので、反抗するメリットがない場合
このような場合には、先程のNG対応に当てはまるものがあるはずなので、「コミュニケーションのコツ」を踏まえて、コミュニケーションをバージョンアップしてみて下さい。
思春期の不登校と反抗期
思春期に不登校になると、家でぐるぐる考えることが、どうしても多くなります。
その時に
・今まで周りに自分を合わせてきて良い子だったのが、急に自分には自分なりの思いがあることに気づいて、極端にそれを主張するようになる
または
・親が抑圧的な関わりが多かった状態から、今度は子どもが親を抑圧しようと、屁理屈・暴言・暴力などに走る
などから、急に親に反抗的になることがあります。
このような状態は、ある意味反抗期の蓋が急に空いた状態とも言えます。
この状態からでも、子どもを落ち着かせて、徐々に健全な関係性に戻していくことは、もちろんできます。
ただ、親の方もコミュニケーションの仕方や子どもへの期待をバージョンアップさせることは必要となります。
または、不登校になったことを責められたり、「いつまで好きにしているんだ!」などと扱われたりすると、親が自分を理解したり寄り添おうとしてくれないことに落胆し、怒りと悲しみから反抗的になることもあります。
この場合には、やはり関係性を整え直すことが必要です。
さらに不登校になるということは、心身のエネルギーが少ない状態だということなので、子どもが他者を寄せ付けずに一人の世界にこもることも多くなります。
その程度が強いと、親でも自分の内側に入れない状態にもなります。
他者の言葉を受け取りづらくなったり、言葉よりもちょっとした態度の方に過剰に反応してしまう状態からの回復には、心身のエネルギーをため直すことが必要です。
上記のようなケースはどれも1日で急に改善するものではないですが、それぞれ必要なステップを踏んでいけば、子どもも親も自然体でいられる良い関係になることはできます。
ピンときた方は、思春期最幸家族講座や個人セッションをご活用下さい
思春期と反抗期の違い:親の対応の2大ポイント おわりに
また、自分のコミュニケーションの癖にも気づくことができたので、これから気をつけようと思います!
やれることが見つかって嬉しいです
子どもの「個人として自分で決めて行動したい」という欲求を大切にしていくと、すぐには目立つ反応がなくても、必ず変化が生まれます。
しんどい反抗期を、楽しい未来へのステップに変えてしまいましょう
♡♡あとがき♡♡
思春期は成長期ゆえにバランスを崩しやすく、その乱れが親への反抗的態度になることもよくあります。
そこに甘えと自立のために距離を起きたい本能が絡まってくるのです。
ただ、反抗期は上手に過ごせれば、子どもは短時間で成長する時期にもできます。
むしろ、親に抑圧されて諦めてしまっている状態や親に甘やかされてスポイルされている状態より、自分を表現できているとも言えます。
ぜひお互いのコミュニケーションと関係性をバージョンアップさせて行きましょう。
また、思春期になると親には恥ずかしかったり、悪いと思って言えないけれどとても心に引っかかっていることがある場合もあります。
そのような場合には、日常と関係のない第3者に関わってもらうことがとても有効です。
実際に、これまでサポートしてきた子どもたちからも「自分の日常と関係のない人だからこそ、しっかり本音を話せたし、言われたことも受け取れた」というコメントは多数もらっています。
親子の場合には、すでにこれまでの「私と自分の子ども」「僕と親」の関係性があるので、それを乗り越えることが難しいケースもあります。
そのような時には第三者の関わりによって、親子関係が好転することもあるものです。
これまで7000回を越えるセッションをしてきて、様々なケースを体験してきました。
その上で言えることは、「今必要なことをしていけば、どのような状態からでも、いつからでも、望む未来に舵を切れますので、ご安心ください♡」です
(^^)/
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