子どもに「友だちがいないかも?」と思った時に親が知っておくといいこと

子どもに友だちがいない画像

 

 「あれ?友達いないのかも?」
お子さんの様子を見ていて、そう思うことってありませんか?

お母さん
最近子どもの様子を見てたら、友だちがいないんじゃないかと心配になりました!どうしたらいいんでしょう

 今週はそんなご相談をいただきました 🙂 

 

お母さん
休みになっても家で一人でゴロゴロばかりしてるんです・・

思春期って友だちとの関わりがとても大事ですよね

色んなことを話し合ったりして一緒に成長するっていうか・・・

それに一人でいると、いじめの対象になりやすいとか 😯

でも友だちがいないからと言って、小さい頃みたいに親が他の子を家に呼ぶ、なんてこともできませんよね。

どう関わったらいいでしょう?

 

 たしかに、思春期の友だち関係って大事ですね。

 同じ年頃の子と自分との違いから「自分」が分かるようになりますし、”家族”という枠組みの外で新しい仲間を得る練習にもなります。

 個人として成長するためにも、家族以外の友だちとのやりとりが思春期には重みを増していきます。

 でも、そんな友だちが気になる時期だからこそ、思春期には「友だち関係」で悩むことも多いんです。

 

 そしてイマドキはSNSなどもあって、子供同士の関係があっというまに複雑にこじれてしまうこともありますね。

 親としては子どもの友ども関係がうまく行っているのかって気になりますよね。

 

・・・ということで今週は「うちの子には友だちがいないのかしら?」と思った時に、親として知っておくといいことをお伝えします。

幸子さん
ドキッとするような時にこそ、慌てずにお子さんに寄り添って、本当に必要なサポートをしたいですね。

お子さんも安心しますし、家族の絆も深まります 🙂 

お母さん
はい、ぜひ知りたいです

 

「子どもに友だちがいないかも⁉」で慌ててしまう理由とは?

 お子さんに必要なサポートをするためにも、お母さん・お父さんが慌ててしまわないことが大事ですね。

 でも「うちの子には友だちがいないかも?」でドキドキしちゃうのもわかります 😉 

 なので、まず「なぜうちの子に友だちがいないかも?!でドキッとしてしまうのか?」についてみていきましょう。

「友達いないかも?」で慌ててしまう理由

① 友達は多くて、活発に交流するのが良いことだと思っている

② 親が「友達との素敵な体験」を持っている

③ いじめにつながらないか心配になる

 

① 友だちは多くていつも活発に交流しているのがいい?

 私達は小さい頃から「みんなと仲良くしましょう」「友達100人できるかな」と何度も言われてたせいか、どこかで「友だちはたくさん居るほうが良い」「いつも笑顔でみんなと仲良くしなくちゃ」というイメージを持ってることも多いものです。

 でも本当は「心地いい人との距離」は、時と場合と相手によっていつも違うものですね。

 子どもも性格で、自分自身に意識の軸があるタイプ(いわいるマイペースタイプ)も、他の人や関係性に意識が向くタイプもあります。

 

 また「心地いい人との付き合い方」もその子によって違います。

 大人数で盛り上がるのが好きな子もいれば、1対1とか少人数でじっくりつきあうのがしっくり来る子もいますよね。

幸子さん
基本はその子が心地いい付き合いをしているかどうかです

 自分はいい感じなのに「もっと友だちを増やしたら?」と言われたら、かえって混乱しちゃいますね

② 親が「友だちとのステキな体験」を持っている

 お母さん・お父さんが子ども時代に「友だちとの忘れられないステキな体験」があると、我が子にもそんな体験をしてもらいたい!と思うのはあたりまえですよね。

 なので「こういう体験をしてとても嬉しかった」などど話してみるのはおすすめですが「こうしなくちゃ」と焦ってしまうのはNGです。

 友だち関係は組み合わせです。

 無理に似たような体験をしようとしても、その子が楽しめるのかは「?」です。

 

 それよりもお母さん・お父さんが「その体験のどこで心が動いたのか」とか「そこから気づいたこと」などを、ただその時の気持ちを思い出しながらお子さんに話してあげてみてください。

 お子さんが興味を持てば自分から「やってみたい」と自然に動きます 😉 

③ いじめにつながらないか心配になる

 たしかに、思春期は不安定でイライラしやすいのに、狭い固定した人間関係に閉じ込められるので「いじめ」が起きやすくなっています。

 さらに最近はお笑いやSNSの影響で「いじり」から、簡単に「いじめ」になってしまってます 🙁 (いじめについてはこちらもご覧ください

 

 また、学校で班分けやペア活動をする時には「自分たちで相手を見つける」ようになっています。

 そうなると「パッと組めない子」がすぐにみんなにわかります。

 そんなことが度々あると、思春期の子どもにとってはめんどくさいし恥ずかしいですよね。

 それが嫌で、実は心地よくない友だち関係を頑張っている子も少なくありません。それもしんどいですね 🙁 

 

 また「友だちがいない子」=「力がない」と思われて、いじり・いじめのターゲットにされやすくなる、ということも0ではありません。

 

 以前は名前順やくじ引き、飛び番号順などの色々な方法で、先生から勝手に分けられたので、そういうストレスを子どもが被らずにいられました。

どのみち、社会に出て仕事をする時には「仲良しグループ」だけでは組めないんですが・・

 

幸子さん
おっと‼ 話が脇道にそれましたが、ここではご一緒に、一番大事な子どもに友だちがいない」のは子どもの課題だということを思い出しておきましょう 🙂 

 子どもの友だち関係については、その子がどう思っているのかが大事で、もし「友だちがいないので辛い」なら、それは本来子どもが自分で解決すべきテーマです。

 基本は親は簡単に手や口を出さずに、でも目は離さずに、子どもから来たらすぐに対応できるよう見守ります

 自分で試行錯誤して成長するのも大事ですね

 

 とはいえ、イマドキではSNSなどで子どもたちの関係が、かつてない程ひどくこじれてしまうことがあるのも事実です。

 時には大人が早めに介入することも必要なケースもありますね。
いじめへの関わり方はこちらです

 

幸子さん
大人が関わったほうがいい場面なのかどうかの「見極め」が大事ですね。

「子ども自身がどう感じてるのか」「実際に起きていること」チェックポイントです

お母さん
あ~そうですよね~

そう言えば、まだうちの子に話を聞いてませんでした !

ちょっと先走って心配しすぎちゃってました (^^)>

 

はい、親としてそのお気持、よ~くわかります (^_-)

 

子どもの人間関係をある程度分かっていることは大事

 ・・ということで、子どもの友人関係を細かく知ってなくてもいいんですが、だいだいの交友関係は掴んでいるのがオススメです。

 特に「友だちがいない⁉」と気になった時には、お子さんの気持ちと実際に起きてることをチェックしてみましょう (^^)b

子どもから話を聞く

 まずは子ども自身が今困っていることがあるのかを、さりげなく聞いてみるところからです。

幸子さん
その時に「友だちいないんじゃない?」と、つい心配事をそのまま聞いてしまうのはNGです。

 その子なりの友だちがいることもありますし、逆にそれで深く悩んでいるような場合には、いきなり切り込まれた気分になってしまいます。

 心のドアが閉じちゃったら、その後の大事な話もできなくなっちゃいますね

 

 子どもが話しやすいタイミングで、穏やかに聞いてみてくださいね

 お子さんが「特に何もない」と言う場合には、基本はそのまま様子を見て行きましょう。

 ここでもし「実は・・」と言ってくれたなら、詳しい話も聞けますね。

 

お母さん
でも子どもも思春期になると、なかなか素直に「困ってる」と言ってくれないこともありませんか?

 

 そうですね 🙂 

 思春期の子どもは「かっこ悪い話」を避けたり、親に心配をかけまいと一人で抱え込んでしまうこともあります。

 そのまま状況が悪化して、ある日ついに耐えきれなくなってしまう、ということもありますから、そこのリスクだけは要チェックです!

 『大丈夫』と言われても、その後もお子さんの様子をよく見ていきましょう。

 よく見ていると、子どもの気持ちの浮き沈みも見えてきます。

 よく笑っているようなら大丈夫ですが、もし「おかしい(・・)?」と思ったら、また問いかけてみたり「実際に起きていること」をチェックしてみるのもオススメです。

心配な時には

 部活などの場でお子さんが実際にどう行動しているのかを見たり、必要な場合には担任や顧問の先生に学校での様子を聞いてみることもできます。

 以前、近所の同級生にお子さんの様子を聞いたことから詳しい状況がわかって、必要な手を打てたという事例もありました。

幸子さん
日頃からお子さんの、だいたいの交友関係は知っておいたほうがいいですね

 

友だちがいない⁉と見える時の4パターン

 「友だちがいない?」と見える時には、子どもに話を聞いてみたり実際の様子をみてみると、この4つのパターンがあるようです。

(1)一人でいる時間が必要な場合

(2)友だちは欲しいけど、自分からいけない場合

(3)友だちは欲しいけど、どうも避けられているような場合

(4)全く友だちに興味がない場合

 

それぞれをご一緒に見てきましょう!

(1)一人でいる時間が必要な場合

 友だちといるのが嫌なわけではないけれど(むしろ好きなこともあります)、一人でいる時間が必要な子もいます。

 もともとマイペースを大切にしたいタイプ

 自分が興味あることに時間を使いたいタイプ

 人に気を使ったり感覚が敏感なので、一人で休める時間が必要なタイプ

幸子さん
どのタイプでも、その子なりにバランスをとろうとしているのなら、見守っていきましょう

 このようなタイプの子に「もっと遊ばないと」とハッパをかけすぎてしまうと、真面目な子ほど頑張ってしまうことがあります。

 「自分のペースでやれない」ことがストレスになってはもったいないですね

 

(2)友達は欲しいけど、自分からいけない場合

 この場合には色々なタイプがあって、サポートが必要なタイプと必要でないタイプがあります。

 見極めていきましょう!

 

 周りの状況を見ながらゆっくり近づきたいタイプ

 本人がそれで困っていなければOKです。

 

 コミュニケーションの仕方がわからないタイプ

 自分から行けないだけでなく、話かけられてもうまく対応できないことで、周りから「友達いらないのかな?」と思われてしまうことがあります。もったいないですね。

 

 このようなケースは、コーチングでは 

① まず子どもが「友だちが欲しい」という気持ちに素直になれるようになる

② どんな友だちとどのようにやりとりしたいかをイメージする

③ コミュニケーションの練習をする

などをすることもあります。

 

幸子さん
「友だちを作らなくちゃダメだから」ではなくて、その子が望む友だちとの関わりができるようにサポートします 🙂 

 また、その子が自分らしくいられるように、その子が好きで得意なこと(趣味や得意な学科など)を応援するのも効果があります。

自分の好きなことをやっていると楽しいですし、自信にもなります。

幸子さん
自然体で居られますし、人が近づきやすくなります♡
お母さん
わあ、それいいですね!

 

 前に友だち関係でトラブル関係があって、怖くて自分から踏み出せないケース

 そんな場合には、エネルギーを溜めたり心の傷を癒やすところから始めます。

 どんな状況からでも、その子のペースで進んでいけば望む未来に向かいます♡

 

お母さん
どのタイプでも、焦らないことがポイントなんですね

 

(3)友だちは欲しいけど、どうも避けられているような場合

 この場合は、より何が起きているのかの見極めが大事です。

 

 その子のコミュニケーションの改善が必要なケース

 本人に悪気がなくても、上手にコミュニケーションができていなくて誤解されていることもあります。

 口調が乱暴だったり、「正しいこと」を主張しすぎるなど、コミュニケーションの癖で損しているような場合には、そこを改善すれば友だち関係も変わります。

幸子さん
むしろ思春期のうちに、コミュニケーション力を高めておくのはオススメです!

一生使える財産になります 😉 

 

 周りの環境が良くないケース

 思春期の子どもたちは不安定です。

 自分のイライラを発散するためにいじり・いじめをしたり、変な順位付けで承認欲求を満たそうとすることもあります。

 ぜひお子さんに寄り添って力になりましょう。

幸子さん
時には保護者から、学校に働きかけることも必要です。

 様々なアプローチがあり丁寧に扱うことが大事ですから、解決事例を持っている専門家とチームを作るのもオススメです

いじめの時の関わり方についてはこちらもご参照ください

 

(4)全く友だちに興味がない場合

 思春期になると仲間を求める気持ちが出てくるのは自然です。

 でも、その強さや求める繋がり方はその子によって違います。

 全く友だちに興味が無いように見える場合でも、(1)一人でいる時間が必要な場合(2)友だちは欲しいけど、自分からいけない場合(3)友だちは欲しいけど、どうも避けられているような場合もありますので、じっくり話を聞いたりお子さんの様子を観察してみてくださいね。

 サポートが必要な場合もあります。

 

 また、あまりにも「人に興味が無い」場合や「家族以外の人」に関わろうとしないような場合には、発達の抜けや解決すべき課題が隠れていることもあります。

思春期の専門家に相談するのもオススメです。

幸子さん
専門家に相談することで、自然な成長を待っ方法や促しなど、その子に必要なサポートの提案が得られます

 

子どもが友だちがいなくて悩んでいる時の親の関わり方のポイントまとめ

 お子さんの話や状況をチェックして、お子さんが悩んでいたり状況を改善したほうがいい場合の、関わり方のまとめです。

「1」お子さんの話を十分に聞く

「2」そのままのお子さんを受け止める

「3」自分を好きになれるようサポートする

「4」環境や世界を広げる

 

「1」お子さんの話を十分に聞く

  今のお子さんの気持ちをじっくり聞いてみましょう。

 とことん話を聞いてもらうことで、気持ちがスッキリして前向きになれたり、いいアイデアが浮かぶこともよくあります。

 お子さんが自分で解決できたらベストです。

 

 その先に進めないような時には「どのような友だち関係になりたいのか?」と、目線を望む未来に向けてあげてみてください。

 望む未来が見つかると、そこに行くために必要な行動も見つかります。

 

  状況によっては子どもの気持ちを尊重しながら、大人としての介入をします。

 

「2」そのままのお子さんを受け止める

 悩みがある時って、自分に自信がなくなって不安定になりますよね。

 「悩みがあっても無くてもあなたはOK」そんなメッセージを家族だからこそ届けたいものです。

 

  具体的には「あなたがいてくれて嬉しい」「大好き」などの言葉をサラッと言ってみるのもオススメです。

 「いきなり???」と思われたって大丈夫。

 ただ気持ちが届けばOKです。

 

 また、1日5分でも10分でもいいので、その子にだけ向き合って話を聞いたり、そばにいるのもオススメです。

 私達は忙しいので、ついつい子どもに向き合う時にもスマホをいじっていたり、他のことを考えながらだったりになってしまいます。

 でも、1日の僅かな時間でも「しっかり向き合ってもらう」体験はその子の心に安心自信を取り戻します。

 物理的にただ近くにいる時間の長さよりも「一緒にいる時間の」が大事です。

 

「3」自分を好きになれるようサポートする

勇気づける言葉もいいですし、その子の「好きなこと」の話を聞くのもオススメです。

幸子さん
人は「自分の好きなことの話」をすると、なぜか自分の中にエネルギーが湧きますし、自分のことも好きになります

もちろん、その子の好きで得意なことを伸ばせるように関わるのもいいですね。

自分に自信が持てますし、楽しそうにしていると、他の子達も声をかけやすくなります

 

「4」環境や世界を広げる

狭い人間関係だと、たまたまの出会いで悩み続けてしまうこともあります。

悩んでいる場所以外の居場所を見つけたり、出会いのチャンスを広げてみるのもオススメです。

 

幸子さん
確かに思春期の友だち関係は大事なんですが、「長い人生の中で見てみるとごく一部の人間関係」だと視野を広げてあげるのも時には必要です

 

思春期の頃よりも社会に出てからの方が、人は々な立場や役割で人間関係を結んだり、自分の居場所を作ることができます。

これからの時代は、もっとその範囲や自由度が大きくなるでしょう。

人間関係には色々なパターンが有ると話してみるのもいいですね 😉 

 

どうしても悩んでいる時は視野が狭くなって「ものすごく大変なこと」になりがちです。

今たまたま悩んでいたとしても解決する方法があるし、今の悩みがその子の願う未来を邪魔するものではないと、心に届かせてあげてくださいね (^_-)

 

まとめ

いかがでしたでしょうか

今回は「子どもに友だちがいない?」と思った時に、親として知っておくといいことをお伝えしました。

 

お母さん
つい慌ててましたけど、子どもの課題として扱えばいいと分かってスッキリしました。

色んなケースと関わり方もわかったし

なんだか安心できました

幸子さん
お役に立てて嬉しいです

どんな状態からでも望む未来へ進めるで、親御さんはどっしりと、今のお子さんの状況を見極めてくださいね~ 😀

 

♡♡追伸♡♡
思春期の子ども達の友だち関係は不器用で不安定です。

毎日のエネルギーにもなるし、悩みのタネになったりもします。

そんな友だちとの関わりの中から子どもは成長していきますが、もし一人でいる時間が長くても、その子が必要な時には他の子とやり取りが充分にできているなら大丈夫です。

「人と関わる力」と「一人でも居られる力」のバランスがとれるようになったら最強ですね!

 

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