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子どもが学校に行けない!:なぜ⁉どうすればいい?
ある日我が子が学校に行けないとなれば、親は驚いて「なぜだろう?」と不安になります。
また、しばらく学校を休ませていてもなかなか行けない場合にも、親は「どうしたいいのだろう?」と迷います。
そのような時でも焦らずにいられるように、NGな接し方や効果的な接し方を知っていれば役立ちます。
始めはとにかく驚きましたが、「無理に行かさないほうがいい」とは聞いていたので休ませました。
でも行けない理由もよくわからないままですし、このままで大丈夫なのかと心配です 😐
文部科学省が不登校支援において「登校という結果のみを目標としない」という通知を2016年に出してから、学校に行けない子どもをとにかく登校させようとする動きは少なくなってきています。
ただ、子どもが学校にいけなくなった時に「何が起きているのか」「どうすればいいのか」についてはまだ詳しい情報は広く知られていません。
「子どもに寄り添って見守る」のはとても大事な原則ですが、それは「何もしない」とどう違うのかなど、実際に学校に行かない子どもを持つ親は日々迷うこともでてきます。
もう半年もたつのに家でダラダラしている子どもを見ていると、いつ自分から動き出すのか、進学や将来はどうなるんだろうと不安になることもあります
はい、そのお気持はよくわかります。
私も親としての経験もありますし、多くのお母さん・お父さんたちからもご相談いただいています。
学校に行けない子どもの状態とその子に必要なサポートは、具体的に細かく見れば一人ひとり違います。
高校生・中学生・小学生、どの段階なのかによっての違いもあります。
それでも、それぞれで大事なポイントを知っていれば、良かれと思って違う方向に頑張ってしまうこともなくなりますし、学校や専門家にも相談しやすくもなります。
ではご一緒に、子どもが学校に行けない時に「何が起きているのか」と親の接し方のポイントを見ていきましょう。
目次
学校に行けない子どもは辛い
子どもが学校に行けない時の様子は様々です。
落ち込んでいる、イライラしている、泣いているなどもありますが、
たとえ子どもがポーカーフェイスでただダラダラしているように見えたとしても、積極的に他にやりたいことがあって自分から学校に行かないことを選択しているのでない限り、子どもも辛いということは忘れないようにしたいものです。
ほとんどの場合、子どもは「今は学校に行きたくない」と思っていても、同時に学校を休むことには罪悪感を持っています。
子どもが学校に行けないのは、心か身体、または両方がエネルギー切れになっていて、これ以上学校に行くなどの行動をすると心や身体が耐えられないと無意識で判断してストップを掛けている状態です。
ある意味命を守るための作用です。
ところが子どももその仕組を理解していないと、学校に行けなくなった自分について
「今まで行けていたのになぜ行けなくなったんだろう」
「みんな行っているのになぜ自分だけ行けないんだろう」
「辛いことから逃げている自分は特別にダメなんじゃないか」
などと考え続けてしまいます。
思春期には「なぜ」と考える力が強くなりますし、「自分はどんな人間なんだろう」といつも気になっていますから、「学校に行けない自分」をぐるぐる思考でどんどん自分で考え詰めてしまうんです。
学校に行かないことでホッとしている心や身体があったとしても、一方ではそんなことを考え続けて罪悪感と緊張が抜けなくて辛いんです。
そしてさらに
「休んでいると勉強もわからなくなる」
「部活で置いていかれる」
「友達からどう思われるんだろう。忘れられてしまわないか、もう仲間じゃないと思われないか」
「親にも心配をかけている」
なども気になってくるので、ますます不安と緊張が増大していきます。
「学校に行けなくなる」のはエネルギー切れですが、家で休んでいるつもりでもなかなか回復しないのは見えないところでエネルギーもれが起き続けているからです。
ぐるぐる思考をしていると、どんどん落ち込んだり荒れたり、頭をぼやかせようとスマホ・Youtube・SNS・ゲームなどに逃避することが起きやすくなります。
そうなんです。
スマホやゲームは簡単にスイッチさえ入れれば始められて、体力も気力も使わずにその世界に没頭できます。
とても綿密に「簡単に始められて、なかなかやめられないように」作られていますので。
実は「自分で今やっている面白いものをやめる」のには、そこそこ気力が必要なので、エネルギー切れの子は「面白い」時はもちろん「そんなに面白くない」と感じても、止めるのが難しいので、だらだら続けてしまうんです。
しかしスマホやゲームに逃避してても、現実は変わりません。
それを使っていない時には現実に引き戻されるので、その間はまた罪悪感とぐるぐる思考で緊張と不安で辛くなります。
そのギャップが有ることや、そもそも手軽にゲームなどで現実にいつまでも向き合わずに済む手段があることで、かえって学校に行けない時間が長引くこともある、そして本格的な依存状態になる可能性があるというのがイマドキの不登校の課題の一つでもあります。
ただ、「学校に行けない間はゲームを取り上げたほうが良いのでしょうか」というご相談もいただきますが、その子にとって辛い時間を減らすために今はゲームが拠り所になっているということも理解しておくことはとても大事です。
ただゲームを取り上げれば学校に行くようになるというシンプルな話ではないんです。
当カレッジでは、子どもの状態を見ながら、徐々に子どもがゲームなどに現実逃避する必要がなくなるようにサポートしていきます。
それによって子どもはゲームを楽しむことはあっても、手放すと不安になったりイライラしたりすることはなくなっていき、適切に付き合えるようになっていきます。
参考:不登校の子がゲームばかり・・心配をサポートに変えるコツ
はい、人の振る舞いの裏には必ず「自分を守るための理由」があります。
子どもがポーカーフェイスになるのも一つの「現実逃避」で自分を守る手段です。
外から見れば「なぜ?」と思うようなふるまいでも、その人の無意識を探れば必ず、その「必死さゆえの理由」が見つかります。
ただそれがその人全体にとってや未来に向けて最適な行動になっているのかは別の話です。
大事なのはその人なりの理由を紐解いて、もっと建設的な行動を見つけたり、そちらに導くようにサポートすることです。
子どもが学校に行けない時には、心や身体のエネルギー漏れを直して、エネルギーを溜め直し、元気な心身に戻すことができればいいんです。
しっかりそれができれば、「せっかく行けたのにまた行けなくなった」とか「行けたり行けなかったりがダラダラと続いている」ということがなくなります
(^^)
「学校に行けないままになる」一番大きな要因は、「学校に行けないのはフツウじゃない」と焦って、子どもが自分を責めたり、親が子どもを責めることがです。
ただでさえエネルギーぎれなのに、罪悪感や責められることで、さらに心身のエネルギーを無駄に消費するだけなので、かえって「学校に行けない」が長引いてしまいます。
心身のエネルギー切れはイマドキでは誰でもなる可能性がありますし、回復する方法もちゃんとありますので、まずそれを親子で分かっていることがとても大事です。
始めは一番身近なお母さん・お父さんが「学校に行けないのは心身のエネルギー不足状態」「子どもも辛い」ということを知っておくのが大事です。
そして子どもにもそれを伝えられれば、子どもも無駄な罪悪感や不安を手放せて、さらにエネルギーを自分で失うことがなくなっていきます。
そうすれば、何かでエネルギー不足から学校に行けない状態になったとしても、最短で回復できます。
周りの人から「なぜ学校に行けないの?」などと言われても、不要な罪悪感や恥に惑わされること無く、希望を持って必要なことができます。
学校に行けないのを甘えと決めつけない
ただ、うちの子のように学校に行けなくなった理由を話してくれないままなんです。
そしてただダラダラしているようだと、夫などは甘えなんじゃないかと気にしています
そうですね。
学校に行けない理由がはっきりしていて、子どもが自分から話してくれれば、親も子どもの状況や気持ちを理解しやすいですし、必要なサポートも見つけやすくなりますね。
ところが実際には、子どもはただ『行けない』『行きたくない』と言うだけだったり、何も言わずに頭痛や朝起きられないなどの身体症状で「行けない状態になる」パターンの方がはるかに多いです。
学校に行けないときの身体症状
子どもが学校に行けなくなる時の身体症状としては頭痛、腹痛、蕁麻疹、吐き気、チック、イライラ、朝起きられない、動けないなどが挙げられます。
「やる気が出ない」も身体からのことが多いです。
うちも理由は言わないままで、だんだん朝起きづらくなっていって、ついには行けなくなったんです
身体症状がある場合には、まず医療機関で診てもらうのがオススメです。
隠れた病気がないかどうか、チェックしてもらうことは大事ですから 😉
ただ、診てもらっても「病気」「原因」や「治療法」が見つからなかったり「気の持ちよう」「メンタルの問題」と言われてしまうこともあります。
そうなると、次にどうしたら良いのかわからなくなってしまいますね 🙄
ただ休んで様子を見ることになりがちですが、それでもなかなか学校に行くようにならないと「やっぱり気の持ちようか甘えから来ているんじゃないか」と親も思うようにもなったりします。
そうなると「他の子だって色々あるのに頑張っている。行かないのは弱くて甘えからかもしれないから、頑張ることで強くさせなくては」と無理にでも学校に行かそうとされる方もいらっしゃるのですが・・・
ただ、ここで思い出していただきたいのは、「学校に行けない状態は心身のエネルギー不足」だということです。
身体症状が出る場合には、シンプルに身体のエネルギー不足から来ていることもありますし、悩みやショックからの心のエネルギー不足から来ていることもあります。
身体と心はつながっているので、お互いに影響し合っています。
そして頭で「なぜ行けないんだろう」とぐるぐるすることで、さらに心身のエネルギーを落とすというのが最もまずいパターンです
特に思春期の子どもの場合には、身体症状が見られる場合には、単純に身体のエネルギー不足から来ていることも実は多いんです。
まずはそこからチェックして、不足があれば身体へのサポートから始めるのが最も早く回復するためのコツになります。
思春期には身体が大成長する時期です。
性的な変化もありますし、背も伸びます。
そのような時期には大量の身体の材料とエネルギーが必要になります。
「この飽食の時代にエネルギー不足なんてあるんですか?」という声もよくいただきますが、量的にはたくさん食べていても、身体の材料やエネルギーになるものが不足していればなるんです。
例えばクッキーやフライドポテトなどは、カロリーは高いのですが、食べてしばらくするとお腹が空きやすいんです。
参考:ハフポストの記事
大事なのはカロリーではなく、必要な栄養を十分に摂ることです。
太っていても必要な栄養が足りていない子もいます。
実際当カレッジでも、あちこちに相談してもメンタルの課題だと言われてきたお子さんたちが、身体のエネルギーを溜め直しただけで、すっと改善した事例もたくさんあります。
(すでに不登校が長期化している場合には、セルフイメージや自己肯定感、頑なな思い込みを整えることが必要な場合もあります)
もしそんな状態なら、無理にその時だけは学校に行かしても、いつかはエネルギー切れになっちゃいますね
そうなんです。
でもあまり広く知られていないので、「病気でも悩みでもないなら甘えだ」と思われてしまうことは多いんです 😐
そしてその場合にとても残念なのは、子どもも自分でも理由がわからずに学校に行けなくなっていることが不安で辛いのに、更に周りからも「甘え」「弱い」と責められてしまうことで、子どもが孤立・孤独になってしまうことなんです。
自分の辛さをわかってくれない・・と、子どもは人に対して不信感を持ち、さらに孤独になってぐるぐる思考を繰り返します。
学校に行けなくなった理由は身体のエネルギー不足でも、そこから孤立して心のエネルギーも落として孤独になってしまうと、不登校も長期化してしまうんです。
これは急いで夫にも伝えなくちゃ!
身体症状がある場合には、身体のエネルギー不足をチェックしてみるのがおすすめです。
当カレッジでも、始めは「そんなことがあるはずがない」と言われていたお父さんが、身体へのサポートでお子さんが元気になる姿を見て、目を丸くされることもあったりします
(^^)
その後家族全員で身体へのサポートをするようになり、みなさん周りから驚かられるほど元気です!!
学校に行けない理由を話さない
当カレッジでも数多くの学校に行けなくなった子どもたちをサポートしていきましたが、その「きっかけ」や「直接の理由」は様々です。
親からすれば子どもが学校に行けないとなると、なんとか理由を聞いて取り除こうと思うのですが、思春期の子どもは自分でも思い当たることがあっても大人には話さないこともあります。
「言えないなら甘えじゃないの?」とおもうこともありますが、そんな場合には
・自分の悩みを知られたくない
・自分で解決できなかったことがくやしい
・恥ずかしい
・起きたことが受け入れられない
など、まだ客観的に言葉にできるほど子どもの感情がおさまっていないこともあるんです。
思春期は大人よりもずっと感情的ですし、頑張り屋さんほどショックも大きいです 😐
そしてその上に子どもは「自分が学校に行けなくなった」ことにもショックを受けています。
友達や先生・顧問・先輩などの関係性のこじれの場合には「なんで私が学校に行けなくなってしまうのか。なんで自分ばっかり」と納得行かない気持ちがさらに高まっていることも多いです。
そうなんです。
時にはショックから錯乱状態になる場合もあります。
このような場合には、先ず子どもを落ち着かせることが第一歩です。
親はできるだけ早く専門家につながって、方向性を持った接し方が必要になります。
この時期に「子どもの気持ちに寄り添おう」として、ただ子どもの思い通りに何でもさせすぎてしまうと、生活の乱れやスマホやゲーム依存、買い物依存、暴力暴言、自傷、過度のコントロール欲求、鬱状態、自信や自己肯定感の低下などに陥ってしまうこともあります。
一度そこにどっぷり浸かると、抜け出すのはそれなりに大変です。
親は「見守るだけ、子どもに舵を丸投げではうまく行かないことがある」のも知っておくとよいでしょう。
子どもの行き過ぎを止めるところと、子どもの心を緩めて安心させることのバランスが大事です。
また、思春期には状況も人間関係も自分の気持ちも複雑になります。
それなのに、それらをうまく言葉にできるだけの言葉の力がまだ育っていないことも多くあります。(特に中学時代)
そのような場合には子どもは誰かに状況や自分の気持ちを話すことを諦めてしまうこともあるんです。
「ちゃんと伝えたい」思いの強い子ほど、一人で抱え込みがちです 😐
また、これまで親に察して先回りしてもらってきた子は、自分から言葉で思いを表現して「頼む」ことも苦手です
強い思いがある時程、それを外に出すことは大事です。
一度言葉にしてみれば、気持ちも落ち着きますし、客観的に整理もできるようになります。
でも、一人で言葉にせずにぐるぐる考えているだけでは、どんどん感情だけが高ぶりますし、出口が見えないようにも思えてきてしまいます。
思春期の子どもには、言葉を引きだすコミュニケーションが必要なことは多いです。
最幸家族講座や個人セッションでお伝えして、お子さんとの関係が大きく変わったという声をたくさんいただいています。
学校に行けない理由はわからなくても大丈夫
子どもが学校に行けない場合には、友達関係のこじれや勉強についていけない、部活が厳しすぎるなど、子どもも『これが嫌だ』『このせいで』と思っている理由がある場合もありますが、実は子どもも自分でも「きっかけ」がわかっていない場合も多いです。
そうなんです。
小さなストレスの積み重ねからなることもありますし、身体のエネルギー不足には子ども自身が気づかないこともあるんです。
でも私達はどうしても、何かうまく行かないことがあると「原因を見つけて直せば100点になる」と考えがちです。
なので子どもが学校に行けない原因がわからないと不安になります。
そして不安のあまり、自分でも辛いと思っている子どもを「なぜ学校に行けないの?」「甘えじゃないの」と責めてしまうことにもなりがちです。
小さい頃からずっと「原因を見つけて直す」パターンを繰り返してきたからです 😉
でも、テストではすでに「100点の状態」が決められていますが、実際の日常では100点=目標がどんな状態なのかを自分で決める必要があります。
子どもが学校に行けなくなった場合には、「とにかく元の学校に行ければ100点」なのでしょうか?
それとも「子どもがイキイキ元気になることがゴールになる」のでしょうか
もし後者ならば、子どもがイキイキと自分らしく元の学校に行ければ100点かもしれませんし、もしかしたら他の環境に進むほうが子どもがより自分らしく輝くのかもしれません。
大事なのは親も、「学校に行ってほしい」と思う気持ちが求めているゴール=目標について一度落ち着いて、しっかり考えてみることです。
目標によって大事にしたい条件や優先順位も変わりますし、必要な行動も変わってきます。
できたら夫婦で共有しておくのが望ましいところです。
(夫婦での考えの共有は難しいことも多いです 🙄
それでもその場合にはそれなりの方法もあります)
望む未来を手にするには、「現在の状況」と「目標=ゴール」が明確なことが第一歩です。
「パリに行きたいな~」と思った時には、今「東京」に居るならば、パリと東京を結ぶことから考えます。
「どうやって東京に来たのか」、または「どうして今東京にいるのか」=東京にいる原因は最優先のことではないんです。
パリに行くために「東京にいる原因」が解決されたほうがいい場合には、それを扱っていきますが、それがわからなくてもパリに行けることも多々あります。
当カレッジでも山程多くの事例があります
(^^)
学校に行けなくなった子どもにも、その理由を解決することよりも、親も子も「自分はどうなりたいのか」に意識を向けて、「そのために何をすればいいか」と行動できるようになることが最も大事です。
特に子どもに「こうなりたい」という意欲が湧き出すと、回復がその子にとって自分ごとになるので、心身にエネルギーを溜めるのもうんと早く進みます。
学校に行けなくなった理由にこだわり続けるよりも、まずは親が自分の「どうなりたいのか」をしっかり掴んで、その上で子どもが「どうなりたいのか」と「そのためにどうしたいいのか」に意識が向けられる状態になれるように接していくのが大事なポイントです。
子どもがそんな状態になれるように、心身のエネルギーを溜めましょう。
難しいと思ったら、すぐに専門家に繋がってください。
その子の状況を見極めて、子どもへの接し方のコツを具体的にたくさん手に入れられます。
直接子どもが専門家と話せればより早く回復しますが、親だけでも早めに専門家につながれば、学校に行けないままになることは防げます。
高校生が学校に行けない時
次は子どもの学齢によって、学校に行けなくなった時に抑えておきたいポイントについて見ていきましょう!
学校に行けなくなってすぐの場合
まずは子どもの心身の状態のチェックと話を聞くことにトライするのはすべての場合に共通です。
身体のエネルギーを溜め直しながら、コミュニケーションができれば子どもは孤立しないので、ぐるぐる思考に陥ることはなくなります。
高校は義務教育ではないので、出席日数や成績で留年や中退になる可能性も出てきます。
早めにその学校の条件をしっかり聞いておくのがオススメです。
そしてできるだけ早く専門家につながって、エネルギーを溜め直して引き出すコミュニケーションをしながら回復への道を具体的に進めます。
学校に行けなくなってすでに時間が立っている場合
すでに長期化している場合には、まず「学校に行けないままになっている要因」からなくしていきます。
心身のエネルギー切れも続いているでしょうから、身体へのエネルギー補給もしっかりと開始します。
すでに時間が立っている場合には、高校生ならば「自分について」「学校について」「親について」すでに自分なりのイメージを持っていることがほとんどです。
一人でぐるぐる考え続けてきたために、「自分は落語者だ」「学校は自分を見捨てた」「親は何もしてくれない」など、いろいろな思い込みを持っていて、それに囚われて身動きが取れなくなっていることもよくあります。
それら考えを否定するのではなく、それがその子に適切でない場合にはリフォームを手伝います。
ここでしっかりリフォームしておけば、その後の人生に引きずることはなくなります。
このあたりは専門家に任すのがオススメです。
直接子どもとが専門家と話せない場合には、親が専門家と蜜に情報交換しながらできることをやっていきます。
「長期化する要因」を減らしたら、次はその子の目標と、そのための行動を見つけていきます。
勇気づけをしながら、子どもが自分の目標に進めるようにサポートしていきます。
すでに学校に行けない期間が長くなっている場合には、高校生の場合には出席日数や成績で留年や退学の可能性も出てきます。
まずは子どもの目標を元に、今の学校とも交渉しますが、他の場所に移ることも選択肢になってきます。
大学などへの推薦枠のある学校にいる場合には、その条件についても詳しく聞いておきましょう。
このあたりは「今はまだ早い。子どもが学校に行けるようになってから」と後回しにしてしまうことも起きがちですが、その時にはすでに出席日数が・・・という事になってはもったいないですね。
時には子どもへのサポートの優先順位を変える必要も出てきますので、早めに今の学校に具体的な情報は詳しく聞いておくのがオススメです。
また、安易に「学校に行けないから通信やサポート校へ」と考えずに、今は様々な選択肢があるので、その子の目標を元に検討するのがおすすめです。
通信やサポート校も学校によって特色も得られるサポートもかなり違いますので、しっかり検討することも大事です。
基本的にはどこでも「本人の自主性を尊重」されるので、移る過程でも移ってからも、その子と家族が主体的にその先の未来を見据え続けることが必要になります。
(当カレッジではサポート開始から半年もすれば、かなり子どもの心身の状態が改善しているので、今の状態から大事な進路選択の幅を狭めないことを大切にしています 🙂 )
海外留学を検討する場合も同じです。
「行けばなんとかなる」のではなく、「行ったあと」や数年後についても作戦を立てることは大事です。
大学に進みたい場合には高校を卒業しなくても「高卒認定試験」に合格すれば大学受験もできます。
高校を中退しても、この試験に合格して大学に進めば、学歴には「大学」がつきます。
また、高校から就職する場合には学校からの推薦が必要な制度なので、今の学校に詳しい条件などを早めに聞いておくのがオススメです。
必要な情報を具体的な数字で把握しておくことがポイントです
今は多様な進路選択がありますので、ピンチをチャンスに変えられます
中学生が学校に行けない時
中学生、特に中学1年生で大きく環境が変わったことがストレスになったり、ぐんと身体が成長する時期なので身体のエネルギー不足になるリスクが大きい時期です。
親としては「我が子も中学生になった」と、急に大人びたように思ってしまいますが、日々の表情や体調などは目が話せないところです。
学校に行けなくなってすぐの場合
中学生は若いくて伸び盛りなので心身に柔軟性もありますが、ある一定以上のストレスがかかると心身がガクッとエネルギー切れになることも多い時期でもあります。
「なんとなく最近は笑顔が少ない?」と思っているうちに、パタッと学校に行けなくなることもありますので、早め早めのサポートが効果的です。
ただ見守っているうちに、子どもがぐるぐる思考にハマってしまうこともあるのでご注意です 😐
中学生の頃は感情が激しくて、そんな自分を客観的に捉える脳の前頭葉はまだ未発達なので、ショックな事があると激しく動揺することも多いです。
その場合には親のことを拒絶したり、暴力や暴言でコントロールしようとすることがあります。
親が巻き込まれてしまうと、どんどん感情的になってしまいますので、しっかりと方向性を持った接し方が必要になります。
また、中学生では「自分がどう見えるか」「友達との関わり」が最重要課題なので、それを気にすることもあります。
そして言葉の力も一時落ちる時期が中学生ころ、特に男子にはあります。
その時期と重なってしまうと、誰にも話すことなく孤立して、ぐるぐる思考ばかりし続けることにもなりがちです
中学生はエネルギー不足にもなりやすいし、こじらせて長期化しやすい時期なんです。
ただ、必要なサポートがあれば回復も早いです。
成長期で心身の柔軟度も高いからです!
なるべく早めに親だけでも専門家とつながって、適切な接し方をするのがおすすめです。
学校に行けなくなってすでに時間が立っている場合
中学生になれば、どうしてもその先の進路とそのタイムリミットが気になってきます。
むしろ高校生よりも、次に進むタイムリミットははっきりしているとも言えます。
学校に行けなくても、親子でのコミュニケーションがある程度できる場合には、更に信頼関係を強くしながら、「この先」について一緒に話せるようにしていきます。
身体のエネルギーを溜めるのにも、できるだけ早く取り掛かかりたいところです。
親よりもコーチなどの方が話しやすい(引き出してくれるから、今までの関係性がないからなどの理由で)子も多いので、その場合にはぜひ繋ぐことをおすすめします。
子どもの進路希望を踏まえながら、成績や出席日数、残された時間によって作戦を立てていきます。
中学生の場合には親とのコミュニケーションが難しくなっていたり、生活リズムの乱れ、スマホ・ゲーム過多、子どもが家の中で好き勝手する状態になっているなど、さまざまな状態があります。
その場合にはその改善から始めます。
気になる進路については、中学生は義務教育中なので、基本的には出席日数や成績ですぐに退学になることはありません。
しかし、私立の場合には「留年制度」がある場合もありますし、やんわりとまた明確に「他の学校をおすすめされる」ことはあります。
なるべく早めに、しっかりと今の学校の規則などを具体的に聞いて、必要な交渉は、早めにしておくのがオススメです。
また高校受験や内部進学も気になるところです。
内部進学や推薦高校がある場合には、その条件も早めに聞いておきましょう。
子どもの希望をベースにしながら、出席日数や成績をどう合わせていくかの作戦を立てます。
安易に「朝起きられないから通信へ」などでその後の数年間を決めてしまうのはもったいないでしょう。
通信は色々なサポート制度がありますが、自由度が高い分、ずっとただ家に何年も居続けることにもなりがちなところにはご注意です!
学校に行っていない期間がある程度あると、心身の回復とともに勉強のリカバリーも具体的に必要になります。
一気に全教科を取り戻そうとせずに、得意だったり、取り組みやすいところから始めるのがおすすめです。
そして多くの場合、すでに長期化している場合には、子どもが一人でリカバリーしていくのは大変です。
「この参考書をやればいい」「教科書を読めば」だけでは実際には難しいです。
そのような場合には、個別の家庭教師や、フリースクールや塾などを活用するのがおすすめです。
同じ名前がついていても、サポート内容と費用は様々なので、まずは情報集めから始めて、その子に合うものを見つけます。
個別に対応してもらうのが良い子もいれば、他の子と一緒の方が進む子もいます。
その子に合うものを、試しながら活用するのが一番です。
中学生が学校に行けなくなるきっかけで多いのが友達関係です。
友達については学校に席や班や新学年のタイミングでクラスを離してもらうなど、協力してもらうのがおすすめです。
ただ、その時も本人の気持ちを聞きながら進めることは大事です。
中学生は自由度が少ない分だけ、復帰への作戦が必要になります。
次の進路までの時間を踏まえながら良い作戦にしっかりと取り組むかどうかで、高校以降の進路も、かかる教育費も大幅に変わります。
また中学生以上の場合には、子どもの自己肯定感やセルフイメージをしっかりリフォームしておくことは大事です。
特に中学生は、高校生以上よりも思い込みが過激になりがちです。
そこがグラグラなまま別の学校に行ったり進学しても、子どもが自分らしさを取り戻すまでに時間がかかったり、大人になっても引きずったままになることが多いです。
外から見えないのでわかりにくいところですが、とても大事なポイントです。
小学生が学校に行けない時
今は思春期が始まる時期も早くなっていますし、低学年でも学校に行けない小学生は増えています。
その裏には身体のエネルギー不足や発達の抜けが隠れていることも多いのですが、小学生ではまだ親の接し方や言うことの影響が大きいので、親が適切な方法で改善に取り組めば改善も早い傾向があります。
良くも悪くも親の影響が大きな時期です。
もともとのエネルギー不足や発達の抜けが強い場合も、できるだけ早いうちに取り組めばその分早く回復します。
学校に行けなくなってすぐの場合
小学生が学校に行けなくなる理由はさまざまです。
低学年では「家やお母さんという安全な場所から離れる不安」もあります。
「集団生活が苦手」「感覚が過敏なので音や匂いにストレスを感じる」「ずっと座っているのが苦痛」「目線を動かしてホワイトボードとノートの行き来するのが辛い」「枠内に字がかけない」「先生の威圧的な雰囲気が苦手」「マイペースなので一斉に動くのが苦手」など、さまざまなことが積み重なっている場合も少なくはありません。
それらの裏にある「怖がり」「過敏」の裏には発達の抜けがある場合が多いので、当てはまることがある場合には、発達の抜けなどのチェックをしてみるのがオススメです。
そして、もしそれがお困りにつながっている場合でも、いつからでも埋めることができるので、ご安心くださいね。
むしろ早めに発見して埋めることで「自分は他の人とは違う」などの、辛い思い込みを作らずにすむのでオススメです。
ピンときた方は早めにご相談ください
まずは親がどっしりと安心して居ることが、子どもの安心にも繋がります。
言葉で関わるよりも、身体から関わる方が早くて効果的な場合も多いので、専門家に相談するのがおすすめです。
また、学年が上がると友達関係や先生との関係がきっかけになることも増えてきます。
子どもの話や気持ちを聞くことも大事ですが、まだ状況を客観的に説明できないことも多いので、学校と協力しながら状況をよく見極めることも同時に大事です。
難しい場合には専門家の力を借りるのもオススメです。
学校に行けなくなってすでに時間が立っている場合
小学生の場合には、中学生や高校生のようにはっきりと「自分はダメだ」「親は信頼できない」などと結論づけることは少ないのですが、漠然と自己肯定感が下がったり、自分の世界に閉じこもってしまうことはあります。
また、「友達は怖い」「先生は怖い」「学校は嫌なところ」という学習をしたままになっていると、そこから「学校に行こう」という意欲を沸かすのに時間がかかることもあります。
年齢が低いほど「感覚的」なので、大人のように理屈で動かそうとしても難しい部分もあります。
日々の過ごし方でも「学校に行かない日常」に慣れてしまうと、そこから再度学校に行く日常に戻していくことに子どもが乗り気にならないこともよくあります。
ゲームやスマホ漬けになっていた時間が長い場合には、手放す時にも新しい習慣を作るまでの作戦も必要です。
小さい子ほど「今の安全な生活」に馴染んでしまう傾向があるからです。
小学生の場合には、理屈や「将来」をイメージさせようとしてもピンとこないことも多いので、本人の「怖さ」を取り除いたり「楽しい」「行きたい」という欲求を呼び覚ますことがより効果的です。
やはり本人と親御さんが、専門家につながるのが最も早いです。
本人が直接専門家に会えなくても会えても、思春期までは親御さんも専門家とよく情報共有をして、一緒にサポートしていくのがベストです。
勉強については学校に行かなくなってからの期間にもよりますが、親があまりこだわり過ぎない方がおすすめです。
小学生の勉強は基礎力だから大事なのですが、1年分を取り戻すのに同じ年月が必要というわけではないからです。
もし中学の選択チャンスが有るのならば、その子に合う環境を探すことは大事です。
発達の抜けからくるお困りは早めにリリースするのがおすすめですが、どんな子にも性格には個性と傾向があります。
中学も校風によってかなり個性があるので、「昔のイメージ」にとらわれずに、「今の学校」の雰囲気や情報から選ぶのがオススメです。
子どもが学校に行けない時:まとめ
子どもが何を考えているのか言わないので私も将来について不安になって、子どもを焦らせたくなっていましたが、子どもも辛いんですよね。
どうしたらいいのかわからないと、つい学校に行けない子どもを「行けばいいのに」と責めたくなってしまいますが、子ども VS 親 になるのこそ、一番避けたいです。
親は子どもの味方になって、「学校に行けない状態」をどう変えていくか・・を一緒の課題にしていくのがオススメです
先ず親がそれについての情報を持っていたり、専門家とつながって安定することが大事ですね
自分の気持ちが落ち着いたので、子どもにももっと余裕を持って接することができそうです!
❤❤あとがき❤❤
私も親として「子どもが学校に行けない」という事態に直面した時には、何が起きているのか、どうしたらいいのかが全くわかりませんでした。
当時は自分なりに色々情報を得ようとしたのですが難しかったので、その間に流れてしまった時間を今でも思い出してはそっと溜息をつくこともあります。
「わからない」が続くと、親もブレずに子どもを見守るのも難しくなりますし、子どもの大事な思春期の時間も過ぎてしまいます。
「子どもの力を信じて見守る」のはとても大事な原則ですが、その力を発揮できるように、日常の中で親のできることもたくさんあります。
それは元気のない鉢植えの世話をするのと同じです。
その鉢をふさわしい適量のお日様と水、温度、風のある場所に置くことで鉢はまた自分の力を蘇らせます。
多くのお子さんとご家族が、笑顔の花を咲かせることを心から願っています。
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