不登校と「甘やかしすぎ」の関係:要注意なのは不登校になってから!チェックリストあり
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「不登校なのは甘やかし過ぎたからじゃない?」
「甘やかしすぎているから
不登校が改善しないんじゃない?」
そんなことを言われて
不安で悩むお母さんたちは多いです 😐
過保護・過干渉の甘やかしは
不登校の一つの要因になり得ますが、
それだけで不登校になるものでもありません。
また、「甘やかしすぎ」は
不登校を長引かせる要因になりますが
それは「不登校の子に登校するように厳しく言わないから」でもありません。
ただ実際には
良かれと思っての子どもへの接し方が
「甘やかしすぎ」になっていて
それが不登校を長引かせているケースは多いのです。
今回は「気づかずにやっている甘やかしすぎ」から卒業して
子どもの生きる力を育てるコツについてです!
色々な人からのアドバイスも
どれがうちの子にいいのか分かりません 😐
うちもなかなか改善しないので
このままでいいのかといつも不安です。
不登校への対応には、いろんな意見がありますね。
なかなか行かないのは
私が甘やかしすぎているので
うちの子は嫌なことから逃げ続けているからかと
とても心配になることもあります。
でも、背中を押すのが親の役目と言われても
いつ、どうやって押せばいいのかもわからなくて・・
甘やかしすぎずに
子どもを回復させるためには
どうしたらいいでしょうか
「甘やかしすぎている」かどうかの判断基準や
もしそうならどうすればいいのかの情報を
手に入れてないとしんどいですよね。
ではご一緒に不登校と甘やかしについてと
NG対応や子どもの力を引き出すコツについて見てみましょう!
目次
不登校と甘え・甘やかしの関係は?
不登校と甘えはよく結びつけて話されることも多いですね。
ただ、いくつかの話が混ざって話されていることもありますので、それらを整理してみましょう
まず、「甘えさせる」と「甘やかし」の違いを見ておきましょう。
☆「甘えさせる」は子どもが
安心感やサポートを求めて来た時に
それを受け入れることです。
人は自分には安全な場所があるという感覚や
自分の弱さを見せても大丈夫な場所があってこそ
チャレンジができるようになります。
「手伝って」と子どもに言われた時は
「何かを手伝ってもらえば
自分でできると思っているんだな」と受け取って
子どもが迷っているところだけをサポートして
最終的には子どもが自分でやれるようにします。
☆「甘やかし過ぎ」は
子どもの弱いところやできないところに
大人が過剰に反応して
「代わりにやってしまう」ことです。
子どもが『手伝って』と言ってきた場合には
この子は一人じゃできないんだ
代わりにやってあげなくちゃと受け取って
親がサクサクやってしまう・・のが甘やかすです。
子どもが頼まないのに
先回りしたり、尻拭いするのも「甘やかし過ぎ」ですね。
これでは子どもの成功体験にはなりません。
子どもには「自分もできる」という自信がつかないままになります。
子どもへの影響は全く違いますね。
はい、「甘えさせる」は子どものチャレンジを応援して、
「甘やかしすぎ」は子どものチャレンジする意欲を摘んでしまうんです。
「そもそも不登校なのは、
子どもが嫌なことから逃げるという
甘えからだ」という考え方も
未だに一部に根強くあります。
しかし、実際の不登校の子たちには
(表面的にはそう見えなくても)
「なんで自分だけみんなのように行動できないんだろう」
「この先どうなるの?」
「自分は取り残されている」
「どうしたらいいのかわからない」
という不安や罪悪感や孤立感、自己嫌悪などが
全くない子は一人もいません。
それを意識すると辛いので
ゲーム等のデジタルに逃避する子も多いのです 😐
実際、不登校の根本原因をクリアにすると
どんな子でも「学校には行きたい」となります。
環境によっては
前とは別の学校を選ぶ子もいますが
思春期は特に
同年代と繋がりたい本能があるので
その子なりの「友達とのつながり」を求める思いが表に出るようになるのです。
なので、そういう内面を持っている子に
「甘えているだけじゃないの!」と
決めつけるのは
子どもとの深い溝を作ってしまいます。
うちも不登校の始めの頃には
「行きたくない」ばかりでしたが
最近は「行けたらいいのに」と
言うこともあります。
それを聞くとなんとかしてあげたいと思うんです。。
早く元気になってほしいですね。
子どもが困っていたり
困るだろうと思って
親が、子どもが取り組むべきことを
代わりにやってしまうと
子どもは「自分で解決した」という自信も
「自分のやったことの責任を取る」という習慣も
得られなくなります。
そうなると
「自分はできる」という自信も
「まずやってみよう」という意欲も持てなくなって
「後始末しなくていいから勝手に好きなようにやる」癖がついてしまいます。
ちょっとめんどくさいことや
やりたくないことに出会うと
「嫌だからやらない、やめる」で
済まそうとするようになります。
そして親頼みになり
親の側から離れようとしなくなります。
そういう癖がついていると
学校で嫌なことがあると
誰も親のように助けてくれないので
「学校は嫌い」「塾は嫌」と言うようになり
不登校になる確率は上がります。
ただ、このような過干渉・過保護のお子さんが
必ず不登校になるわけでもありません。
不登校の根本原因は
心身のエネルギー不足です。
本人が受けるストレスの総和が
本人の心身のエネルギー量を超えそうになった時に
不登校になります。
過干渉・過保護の子どもは
ちょっとしたことでも
「ストレス」だと受け取りやすいので
ストレスの総和を増やす要因の一つにはなります。
ただ、これまで数百名のお子さんたちを
サポートしてきた上で言えることは
「不登校にまでなるには
過干渉・過保護だけでなく
思春期の栄養不足や睡眠不足、生活リズムの乱れ、
発達の抜け、過敏症などによる
身体のエネルギー不足が重なっていることがほとんど」
ということです。
たしかに、過干渉・過保護で育った子は
人間関係や集団生活で悩むことは多いです。
ただ「不登校」という状態にまでなるには
身体の状態が大きく影響しています。
人は身体・心・頭で協働して生きています。
身体は一番始め発達する土台で
車で言えばボディです。
心はガソリン、頭は運転手やカーナビです。
ガソリンや運転能力が高くても
車そのものが不整備だとうまく走れないのと同じです。
不登校というとどうしても
メンタルや考え方ばかりをなんとかしようとしますが
車のボディに乱れがあれば
良いガソリンや運転技術で
また少しは動いても、長距離安全ドライブは無理です。
ボディの整備が必要です。
過保護・過干渉は子どもの
メンタルや考え方の成長を抑圧して
不登校になりやすい傾向を作りますが
不登校の唯一の原因ではありません。
前からこれは疑問だったんです
子どもが不登校になったばかりの頃は
親もどう対応したらいいかと混乱するものです。
以前は焦って
「とにかく登校させなくちゃ」と
子どもを引っ張る親御さんが多かったのですが
今ではそれは逆効果だということが
だいぶ知られてきました。
ところが逆に
「子どもの好きなようにさせて
=甘やかして様子を見ましょう」と
言われることが
今はとても増えています。
実は、それが不登校を長引かせる要因になっていることが多いんです。
もっと詳しく知りたいです
不登校になった時の「好きなようにさせて様子を見ましょう」が逆効果になる理由
不登校になったばかりの頃には
「子どもの行きたくない気持ちを受け入れて、好きなようにさせてあげましょう」
「無理に登校させなくも構いません」
「子どもが動き出すまで待ちましょう」
と言われることも多いです。
それは間違っているのではないのですが
「適切な範囲で」
「子どもの状況をしっかり見極めながら」
という条件が
具体的に明示されていないと
親御さんをさらに混乱させてしまいます。
ただやみくもに
「好きなようにさせて=甘やかして待つ」のでは
子どもが次のような状態になってしまう可能性が大きいのです。
★生活リズムの崩壊(昼夜逆転、食事の乱れ)
★将来への不安の増大と”避ける”行動の習慣化
★自己肯定感、自信の低下
★現実逃避癖がつく(デジタル依存、親を責めることへの依存、買い物依存など)
根本原因(身体のエネルギー低下)を放置したまま
乱れた心や思考のまま
好きなように過ごさせていると
このような状態が続きます。
そうなると生活リズムや食生活が乱れ
運動不足、睡眠の乱れから
更に身体の状態は崩れて
感情コントロール力も思考力も低下します。
その結果、不登校が長引くことになってしまうのです 😯
そして甘やかしながら家の中だけで長く過ごすと
以下のようなリスクも増大します。
★勉強のリカバリー範囲が広くなるので、難しくなる
★ルールや時間で動く能力の低下
★人間関係構築の力の低下
・家で親が甘やかしてくれるようには、外では誰もしてくれないので、ちょっとしたことで家の外がすぐに嫌になる
・リアルな同年代とのやり取り経験が少ないので、コミュニケーションの仕方や距離感がわからない
★ストレス耐性の低下
★「今さら」という諦めと怒り
★感情コントロール力の低下
★ぐるぐる思考が癖になる
★親子ともども疲弊して、親子関係が悪くなる
★思春期の脳の最大の成長期に、必要な刺激が大幅に不足する
特にデジタル依存を放置しておくと
前頭葉が健全に発達しないだけでなく
脳の報酬系への刺激が偏るので
簡単に得られる快楽にだけ反応するようになり
努力が必要な行動への意欲が著しく低下してしまいます。
参考:ゲームが与える影響には要注意!思春期に成長する脳・身体・心へ
その子が持っていた本来の可能性からすれば
かなり残念な状態になるので要注意です。
リアルな友達関係を築く力とは違いますよね。
そうなんです 😐
不登校の初期の「ショック期」では、
子どももお母さんもショック状態ですから
刺激を抑えて
まず落ち着くことが大事です。
ただ、その後順調に
安静期・回復期・再活動期と回復していくには
ショック期も含めて
その期ごとに必要な対応があります。
それぞれの時期で
親が主導権を持って導くべき方向性あります。
不登校になってから数ヶ月過ぎていても
「子どもの好きなようにさせて待ち続ける」のは
子どもの健やかな身体・心・頭の成長に対してのリスクが大きいのです 😐
不登校が長引く要因になっているとは知りませんでした!
漠然と「待ちましょう」
「気持ちを受け入れましょう」と言われますから。。。
私自身もそれで迷走したこともあります。
好きなようにさせて気が晴れたら
子どもにも良いのでは?と思うこともありますよね。
親は一生懸命に子どもを”助けたい”のですが
その方法がわからないのは
本当に辛いです (T_T)
気をつけたい!不登校での甘やかしチェックリスト
子どもが数ヶ月も不登校だと
お母さん・お父さんもいっぱいいっぱいなので
甘やかし過ぎになっていても気づきにくいものです。
もしかしたら?と思ったら
お子さんの状態をチェックしてみてください。
「A」
□ まだ中学生(小学生)だから大丈夫。高校生(中学生)になれば変わると考えている
□ 時間が経てば自然と変わるはずと考えている
「B」
□ 子どもの機嫌を伺うようになっている(機嫌悪くされるのが怖い)
□ 子どもに「嫌だ」と言われたら、それ以上何も言えなくなる。
□ 子どもからの要求を断れなくなっている
□ 子どもが「行きたくない」と言えば、塾や習い事をやめる手続きをすぐにしてしまう。
□ その子が家庭で王様になっている(リビングのTVを独占している、兄弟姉妹に命令する、好きなものだけ食べているなど)
「C」
□ 家族以外とのリアルな会話がほぼない
□ 外出を嫌がる(自分のものでも人に頼む)
□ 対人恐怖症が深刻になっている
□ 暴力やだんまりなど、コミュニケーション力が著しく低下している
「D」
□ 勉強の話題を完全に避ける
□ 「勉強には意味がない」と言い出す
□ 学習意欲がなく、勉強習慣もまったくなく、好きなことだけやっている
□ 「通信でいいや」と調べもせずに言っている。
**************
それぞれの解説です
「A」
日本ではその子の状況にかかわらず、同年代は一緒に進級する制度になっています。
そのタイミングで回復できないと
そのルートから外れたことで
子どもも親もショックを受けがちです。
環境が変わればうまく行くはず
時間が経てば変わるはず
という期待だけ持つのは危険です。
もちろん思ってたように行かなくても
途中からでもリカバリーする方法も
実際にできた事例もたくさんあります。
ただ、何でも対応が早いほど
回復も楽に短時間で進みます。
安全に回復を早める方法があるので
状況が進む前に
持っている可能性を育てるのがおすすめです。
「B」
不登校の子は自己効力感をなくしているので
親や家族をコントロールすることで
それを得ようとすることがあります。
それに家族が乗ってしまうと
子どもはそれに夢中になって
要求をエスカレートしてきます。
しかし、それでも不登校という現実は消えないので
子どもの自己効力感は育たずに
その歪んだ関係性だけが肥大します。
不登校の子は
健康な時よりも
論理的思考ができません。
本心からいつも思っている「気持ち」ではなく
その瞬間的な「気分」に左右されることも多いです。
そんな状態の子に
舵取りをさせれば
親も子どもの気分に振り回されてしまいます。
また、外に出れば「王様」にはなれないので
外に出るのが怖くなってしまいます。
不登校が長引く大きな要因になります。
いきなり突き放すのではなく
適切なコミュニケーションをしながら
関係性を整えなおすことができます。
「C」
「嫌だから避ける」が癖になると
対人恐怖が強くなります。
不安性は放置すると
対象が拡大します。
身体へのアプローチを伴えば
少しずつチャレンができるようになるので
強い対人恐怖もなくなっていきます。
すでに長期化している場合には
根性だけで怖さを乗り越えさせようとするのは危険です。
「D」
義務教育内の知識は
世の中に出ててからこそ
誤情報に騙されないためにも必要です。
今はネット上に
多種多様な情報が溢れています。
登校するかどうかにかかわらず
リカバリーしておくと
社会に出た時に大きな選択ミスをせずにすみます。
また、学校は勉強だけする場ではなく
人との関係性の構築力や
努力した結果の達成感や集中力などを養えられる場でもあります。
子どもが見失っている勇気を引き出して
リアルな交流の楽しさや厳しさを経験できれば
その子が持っている可能性が実ります。
改めて振り返ってみると
うちにも当てはまっていることが
いくつかあります。
はい、お母さん・お父さんも
「甘やかそう」と思ってやっているわけではないのがほとんどです。
実際、不登校の子のケアは大変です。
子どもの心身のケア、
学校や塾、習い事や部活への対応、
受験対策、留年対策、進路対策などなど
親御さんにはたくさんのことが降りかかります 🙁
ご自分だってショックなのに
それらの対応をしながら
日常生活(仕事や他の兄弟姉妹の世話)を続けるだけで
いっぱいいっぱいになるものです。
そんな中で
「子どもの気持ちを受け入れて」と言われたら
「なんでもYESと、ずっと言うこと」と
取り違えてしまうことだって起こります。
ただ、残念なのは
子どもに元気になってもらいたいと
思ってやっていることが
実は回復を遅らせてしまっているという現実です。
私もかつて、自分が良かれと思っていたことが
逆走だったと知った時には
物凄くショックでした。
罪悪感で自分を責めたこともありました 🙁
そして私の場合には
「じゃあ、どうすればいいの?」を見つけるのに
とても長い時間がかかりました。
でも見つけた方法が今はあるんです!
なので、同じような思いをしている方に
役立ててほしいと願っています。
身体・心・頭へのアプローチで
すでに数百名のお子さんが回復しています。
甘やかしすぎからの卒業で、気をつけたい親のNG対応
子どもの気持ちを大切にしようとしすぎて
甘やかしすぎになっている!と気づいたら
次のようなNG対応をしがちなのでご注意です。
何もしなかったらだめなんだ!と
いきなり登校刺激なるものを与え始めるパターンです。
登校刺激は
子どもの回復状況によって
適切に行うことが大事です。
子どもの状態に関係なく
親の恐怖から行う登校刺激は
親子関係を悪化させて
不登校の長期化に繋がるリスクが高いです 😐
これまでは子どもの気分に振り回されていたと反省して
いきなり親が舵取りをしなくちゃと
指示命令的になるパターンです。
また、良かれと親が先回りするのは
典型的な「甘やかし」です。
どんな関係性でも
一方的なコミュニケーションは
反感しか買いません。
子どもに大事な方針を伝える時にこそ
YES, AND や勇気づけなどの
相互コミュニケーションが大事です。
子どもが聞く耳を持たない状態でも
できるコミュニケーション方法はたくさんあります。
子どもの気分を軸にすることをやめた後に
色んな情報の寄せ集めで行動してしまうパターンです。
実際に役立つ情報も
やり方次第では効果が出ないこともあります。
しっかり考えて
「これは試す価値がある」と決めたら
用法や容量?を守って
自分流にアレンジせずに
まずは基本通りにやってみることが大事です。
アレンジは基本が身についてからで大丈夫!
ドクターショッピングという言葉がありますが
情報ショッパー、情報迷子になるのにはご注意です
確実に成果が出ると保障してくれる方法や人を
探し続けてさまようパターンです。
「これはいい」と思っても
「これをやって失敗しないのか」と
不安になって、保障を求めたがります。
すぐに簡単に望む結果が起きて
価格もかなり安くて
さらに確実に効果を保障してくれる
魔法のようなものを探し続けます。
始めに良いと思った時に
それを実際に始めた人が
もうすっかり回復している時期になっても
まだ探していることもあったりします。
この状態からは
「何もしない」こと自体が「失敗になりえる」と気づければ抜け出せます。
どんなに効果的な方法でも
一人では行き詰まることもあるものです。
そして何でも「原則」は
細部を個別にカスタマイズすることが欠かせません。
これはあれこれのやり方を混ぜるのとは違います。
子どもの状況や回復度合い
環境や性格傾向、身体の強さ、思考の癖
親の性格やコミュニケーション力
それらは兄弟姉妹でも違います。
その個別対応を
一人でしきれるのであればよいのですが
不登校がすでに数ヶ月になっている場合には
一人でやりきろうとするのはリスクが高いです。
返って逆効果になることもあるので
専門家のサポートを受けた方が
間違いなく確実に回復に繋がります。
どんな道でも
回復事例を豊富に持つ専門家には
たくさんの手札があります。
美容師さんが切って整えた髪と
素人が切って整えた髪は
髪に癖や痛みがあればあるほど違いは明確です。
「人に頼ってはいけない」
「家の恥を外に出せない」
という考えがある場合には
それを手放すチャンスにもできます。
不要な甘やかしなく、子どもの生きる力を引き出すコツ
甘やかしすぎに陥ってしまうのは
「見守る=何もしない。むしろ子どもの言う事を聞く」だと
捉えてしまうところからです。
思春期になれば子どもは
「自分の思い通りにやりたい」という
欲求も強くなります。
ただ、不登校になっているということは
その子の本来の状態からは
ズレている、ということです。
そんな状態の子どもに
舵取りを任せるのではなく
「積極的な見守り」が必要です。
すべての土台になる身体を整えて、エネルギーを増やせるようにします。
生活リズム、睡眠、栄養は
登校以前の生活の基盤です。
「恐怖症」「不安症」も身体からの改善で回復します。
そしてお母さん・お父さんの身体のエネルギーも上げていくと
より余裕を持って
視野を広く
子どもをサポートできるようになります。
子どもの話をよく聞く、というのはとても大事です。
特に感情に目を向けましょう。
(言ってる表面的なことだけでなく!)
ただし、それは「言う事に何でもYESを言う」のとは全く違います。
言い分をよく効いた後に
親の意見もしっかり伝えます。
効果的な伝え方のコツはたくさんありますので
今全く話ができない状況でもそれは可能です!
そして子どもに小さなチャレンジを促します。
「嫌ならいいよ」ではなく
「あなたならできるからやってごらん」と声をかけます。
この違いはかなり大きいのです 😉
小さなチャレンジから成功体験を積んで
それに光を当てると
「自分にもできるかも」と
子どもの自信と希望が蘇ってきます。
そして徐々に
子どもの「本当はこうなりたい、やりたい」を引き出します。
登校はその道に必要だと子どもが思えば
自分から登校できるようになりたい!
という意欲がでてきます。
子どもの言い分で理屈にあっていないことは
ちゃんと指摘します。
たまに、屁理屈の得意な子に
親の方が完全に言い負かされていたり
「うちの子は頭が回る」と捉えているケースがありますが
大事なのはその屁理屈が
家の外でも通用するかどうかです。
家の外では通用しない屁理屈に頼っていると
家の外に出るのが怖くなります。
きちんと間違いを訂正することは
子どもにとっても必要です。
子どもはまだ、理屈の前提が
間違っていてもしょうがありません。
まだ実体験が少ないですし
動画などのネット情報は
おかしなものも多いのです。
そして人と共同生活をする上で
通用するルールや関係性に戻すことも大事です。
子どもを特別な王様扱いすることには
メリットは一つもありません。
自尊心は甘やかされたことからではなく
自分の実績(結果だけでなく、努力や工夫も)から生まれます。
また、学校を休んでいる間の
勉強のリカバリーや
希望進路のための勉強ができる環境を整えることも大事です。
不登校期間の勉強のリカバリーには
休んでいた期間と同じ時間を費やすことはできません。
コンパクトに
その子の望む未来のために必要な
リカバリーができればよいのです。
そのためには短期間でも
専門家に頼るのが最短距離になります。
「その子」に必要なポイントを
つかめればよいので
集合塾やネット教材よりも
個別対応がオススメです。
回復期になったら
子どもの進みたい進路に向けて
必要な出席日数や手続き
受験方法を調べておくことは役立ちます。
そして
登校し始める時には
まっすぐクラスに参加する以外にも
選択肢があるのかを
学校と連携することも大事です。
「欠席」を増やさない工夫や
「単位」を失わないための工夫もあります。
れらの事を進めていくには
何と言っても
子どもとのコミュニケーションが重要です。
子どもとのコミュニケーションは
その子の状態や性格などで
効果的な方法が違ってきます。
ここは専門家に相談するのが最も近道です。
相談された数ではなく
実際に回復までサポートした実績が多ければ
専門家にはたくさんのアイデアがあります。
当カレッジでは個別サポートが充実しています。
甘やかし過ぎの不登校から改善事例
ケース1
中学生男子で、先生との関係性が悪くなっことがきっかけで不登校になっていました。
すでに数年立っていたのですが、食べ物は好きなものしか食べず、好きな時に起きて寝てという生活を続けていました。
まずは身体から整えましょう、ということになり、お母さんが声をかけるのですが、子どもはだんまりしたまま、好きなことだけやり続けます。
ここで一つ、お母さんにも「人にNOと言えない」という大きな特徴があることが見つかりました。
子どもに勇気を出して話しかけても反応がないと、それ以上踏み込めないのです。
お母さんのセッションをして、それがお母さんの幼少期から来ている「NOをいう怖さ」だとわかり、それを手放すセッションをしました。
その結果、子どもに毅然とした態度が取れるようになったことで、子どものほうが徐々に折れてきて、親子関係が整い、子どもも自分の課題に向き合うようになりました。
今では受験も経て元気に大学生活を送っています。
ケース2
小学生からの不登校になっていた中学生女子でした。
「待ちましょう」
「好きなようにさせましょう」と
ずっと言われ続けていたので
頑張って実践してきたのに
昼夜逆転して
家族と無関係に過ごすようになってしまって
「本当にこれでいいの?」と悩んで
当カレッジにいらっしゃいました。
子どもへの接し方の軸と方向性
そして必要なコミュニケーションの仕方を手に入れて
実践されたことで
お子さんもお母さんも明るくなっていきました。
やがてお子さんも自分から登校を希望して
今ではすっかり元気に
好きなイラストを仕事にしています。
終わりに
今の不登校なのは甘やかしているからだと言われて
私もかなり混乱していました。
「自分の接し方が悪いのかも」と
ずっとぐるぐるしてました。
でも今日は
甘やかし過ぎと甘えさせるの違いも分かりましたし
いま大事なのは
これからの接し方だとはっきりしました!
自分が進む方向があるのが分かって
とてもスッキリしできました
いざ、実際にやってみようとすると
分からなくなりますよね。
それに「甘やかしすぎてるかも」と思っても
じゃあ、どうすればいいのかがわからないと
動けないものです。
お役に立ててよかったです 🙂
個別の対応のコツを知りたいのでお願いします!
❤❤あとがき❤❤
子どもの様子を眺めているだけで
「いつか自分から気づくだろう」と期待したり
子どもからSOSを出すのを待っているのでは
大事な思春期の時間が失われるのがもったいない・・
と私が思うのは
実際にたくさんの子どもたちが
本来の自分らしさを取り戻したのを
見てきているからです 🙂
これまでの関係性から
急に甘やかしをやめたら
子どもは「元の関係に戻そう」と抵抗します。
甘やかされている方が
その時は楽だと感じるからです。
そこで親が新しい対応をやめてしまったら
また以前と同じ状態が続きます。
穏やかに、でも諦めずに
親が新しい対応を続けると
子どもは一人では
前と同じ関係性を続けられないので
新しい関係にならざるを得ません。
1,2回で、これまでの関係性を
いきなりガラッと変えるのは難しくても
そこに真っ当な方向性があれば
子どももちゃんとついてきます。
子どもが不登校になったら
初期の頃のような
塞ぎ込んだ状態になられるのが怖いので
親も腰が引けてしまいます。
そんな時に
「絶対に大丈夫です!
お子さんにはちゃんと
戻る力があります」と
勇気づけるのも
コーチの一つの役目です❤
お子さんの力を信じて一緒に進みましょう
(^^)/
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