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『叱らない』と『ほっておく』は同じこと?
こんにちは。
今週は「叱らない褒める子育て」についてのお話しです。
みどりさん
『できていないところを直すことでは
子どもは”その子らしい最幸の姿”に
ならないというのは
なんだか面白いですね。
自分で気が付かないうちに
直せばいいと思っていたようです』
私
『その子がその子らしく
イキイキ育つためには
その子の良いところを伸ばす
ということも必要なんですね』
みどりさん
『そうですね。
でも、”叱る”ことは必要が無いんでしょうか?
例えば子どもが毎朝
いくら言っても朝起きれないなどの
”できてないところ”は
そのまま放置しておくほうがいいんでしょうか』
私
『そうですね
”叱らない褒める子育て”は
”褒めっぱなし”や”放任”とも違うと思うんです。
親の頭の中の”完成形”イメージに
子どもを合わせるために
あれも☓、これも☓というのは
もちろん違いますが
やっぱり子どもにモノを言うことは
必要な時があると思います』
みどりさん
『ですよね (^^)』
ここでちょっと解説です。
思春期の子どもは
生理学的に心身ともに不安定ながらも
子どもなりに頑張っています。
でも、子どもを見ていると
時間に間に合わないことが多い
必要な書類を忘れがち、など
子どもが繰り返してやっている
どうしても気になることがありますよね。
親からすれば、このままでは
一人では生活していけないのでは?と
心配になることもあるでしょう。
気に入らないことがあると
親や兄妹をぶってくる
なんていうのもあると思います。
そういう時には
その”ふるまい”を変えていくように
子どもを導くことが必要になりますね。
ただ、感情的に反応しやすい
イマドキの思春期の子どもたちは
大人の「伝えたい内容」よりも
「伝え方」の方にすぐ反応します。
親としては
『親心で大事なことを言っているんだから
ちゃんと聞きなさい』というつもりで
叱っていても
子どもが言い方に反発してしまい
話の中身が入っていかないことも多いですね。
”叱る”という言葉には
『目下の者の言動のよくない点などを
指摘して強くとがめる』という意味があります。
つまり
*上から目線
*強く咎める
という要素が入っているわけです。
どちらも抑圧的で
イマドキの思春期の子どもは
敏感に反発しそうな要素ですよね (^^)
反発は表立って反抗しなくても
ハイハイと言いながらスルーするというのも
ひとつの反発です。
子どもの機嫌を取る必要は
全くありませんが
親vs子どもにわざわざする必要もありませんね。
そもそも人が自分のふるまいを
自分で『変えよう!』と思わないと
結局変わらないというのは大前提ですよね。
上辺の行動だけを
親の権力を使って調教するのではなく
子どもが自分で「これはまずい」と
自分で思うことが第一ステップです。
行動だけを矯正して
「やっているうちにその必要性がわかる」
ということも0ではありませんが
どんな子どもでも何につけても確実にそうなる、
ということでもありません。
型から入って本質に気づくためには
型にはまった動作の沢山の繰り返しと
その行動の意味について
しっかり意識を向けていることが不可欠なんです。
流れが早く多様な情報にあふれている
イマドキの子どもたちは
そういうやり方は昔より環境的に
難しくなっているところがあります。
なので、行動だけの調教になりがちで
誰かが見ているとか懲罰がないと
結局その行動をとらなくなってしまうのです。
では、どう関わっていけば良いのでしょうか??
まずはそのふるまいと結果について
子どもがどう思ったり
どう考えているのかを
子どもの言葉で話してもらうところからです。
人がふるまいを変えない場合には
① 変える必要が無いと思っている
場合もありますが
② どうやって変えたら良いのかわからない
という場合も多いのです。
良くないと思いつつ、つい・・
なんていうことは大人でもありますよね。
痩せたいと思ってるけど食べちゃう・・とかもそうですね 🙂
やる気はあっても
自分が本当に継続的にできるような
効果的なやり方が見つけられていないという状態です。
今までのふるまいならば
やりかたはわかるし簡単にできるけれど
違う方法にしたくても
どうすればいいのかわからない時に
人は「これでは良くないな」と
頭で分かっていても
今までと同じことを繰り返してしまう
ということが結構あるんです。
でも、これを外から見たら
「変える気がない」
「いくら言っても聞かない」と
見えちゃいますよね。
外から見たら子どもの現状が
変わっていないような場合でも
実は①なのか②なのかで
子どもに対する必要な働きかけは違ってきます。
どちらにしてもまず
子ども自身の考えや思いを
子どもの言葉で語ってもらいましょう。
そうすれば①なのか②なのかがまずわかります。
そして①ならば子ども自身が
自分の行動を変えようと思えるように
話をする必要がありますね。
また②の場合ならば
「どう変えれば良いのか」について
一緒に作戦を練る、という方向です。
その見極めをせずに
子どもが実は②なのに
『そもそもやる気がない』
『いくら言っても聞かない』
なんて叱ってみても
子どもからすればトンチンカンで
せっかくあった”やる気”さえ摘んでしまいかねますね。
せっかく②だったのに
抑圧的に①だと叱られてしまったら
反発して、素直に自分から
『どうすれば良いのかわからない』なんて
言えなくなるものです。
むしろ
『そんなのどうでもいいよ』とか
『ウザい』『ウルサイ』という言葉になって
親子や先生と生徒が
心がすれ違ったままになっていることも
実はとても多いのです。
それではお互いもったいないですよね。
みどりさん
『なるほど。
そういう意味で”叱らない”なんですね』
私
『わざわざ 親 vs 子ども にしないで
[子ども+親] vs ふるまい
というかたちになるよう意識していきましょう。
子どものふるまいの主は子どもです。
それをより良くするために
親が気付かせたり
方法を見つけるのを手伝うよ、
というスタンスが良いと思います。
あとね、子どもも
新しい方法をやってみようと決めても
つい忘れたり
上手くやれないこともよくあります。
そんな時にも子どもの意図を
忘れずに確認するのも大事です』
みどりさん
『すぐにやる気がないって
叱らないことですね (^^)』
「褒めるってなんでしょう」に続きます。
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今週のテーマのブログです
① 『褒める子育て』ってなんでしょう
③ 褒めるってなんでしょう
④ 良い結果を一緒に喜ぶ
⑤ 励ましのコツ
⑥ どうしても”褒める”?