たった1年で、ずっと求めら続けるコーチになる!「思春期コーチ™養成講座」も募集中です!
『不登校は甘えなの?』と思った時に知っておくといいこと
不登校は甘えなんですか?
そんなお尋ねをよくいただきます。
ご心配からのご質問なのですが、実はそれにお答えする前にお伝えしたい、大事なことがあるんです 🙂
これをスッキリさせたいです!
そうですよね。
今では文部科学省も
不登校を支援する時には
「学校に登校する」という結果のみを目標にしない
「問題行動」と判断してはならない
という通知を出しています。
(不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)H280914)
でも、親御さんに「不登校は甘えかも?」「問題行動かも?」という心配が残っていたら、お子さんをまるっと受け止めきれませんよね。
不登校が長引くかどうかには、その子の家での環境・親御さんの接し方が大きく影響します。
(参考:不登校からの回復過程:長引かせないための親の接し方のコツ)
でも、その接し方のコツが広く共有されていないので、悩んでいるご家族がとても多いんです 🙁
(私はそんなもったいないことを無くしたいです o(>`ω´<)o)
そして休んでいるお子さん自身も「自分は甘えているだけかも」と悩んでいることも多いんです。
そしてそんな悩みが不登校を長引かせてしまうことに、つながってしまうんです。
それではあまりにも残念ですね
(T_T)
まずはそこからご一緒にみてみましょう 🙂
目次
「不登校は甘えじゃないか?」と悩み続けるのがまずいのは
不登校というのは、心や身体のエネルギーが枯渇したという状態です。
何らかの理由で「学校に行くのには耐えられない」と、その子の心や身体が感じている状態です。
その理由は心から始まる場合(精神的に辛いことがある)も、身体の理由から始まる場合(成長が急激すぎて身体が追いつかないなど)もあります。
また、子ども自身が理由を言える場合も、言えない場合もあります。
でも、ご安心くださいね。
どちらの場合でも専門家に相談すれば回復への道筋を作れるので、ご心配はいりません。
(参考:不登校の原因がわからないそれでもちゃんと解決します!)
そう、ちょっと意外なようですが「不登校の理由がわからない」ことよりも、「不登校は甘えかもしれない」と親が悩んでしまう方がまずいんです。
不登校は甘えかも?と親が悩むことで起こる、まずいこと
①親が落ち着けない
②子どもも家で安心できない
③親子関係がこじれて不登校が長引く
④具体的なサポートをしなくなるので長引く
⑤長引くことで子どもの自己肯定感が下がる
「不登校は無理に行かせない方がいいらしい」という考えと、「甘えかも知れないから、やっぱり行かせた方がいいのかも」という思いが両方あると、葛藤するので不安な気持ちになりますね。
子どもにもイライラしちゃったり、子どもに『大丈夫!』と寄り添えるだけの安定感を持てなくなってしまいます 🙁
それにそういう気持ちがあると、つい子どもにも『なんで行けないの?』とか『どうするの?』などと、早く登校して欲しい。という感じで接してしまいます。
そうなると敏感になっているお子さんも「やっぱり登校が大事なんだ」「甘えだと思われている」と、家でもしっかり休めなくなってしまうんです。
「自分の行けない気持ちをわかってもらえない」と、親子関係がこじれることにもつながります
(><)
そして親子関係がこじれると、不登校が長引く可能性が強まってしまうんです。 😯
また、「甘えを手伝うのはいかがなものか」と思うので、子どもの課題解決に積極的に親が関わろうとしなくもなります。
専門家に相談もしないので、子どももどう学校に戻ればいいのかわからずに、再登校まで時間がかかってしまうこともあるんです。
さらにそんな状態で不登校が長引くと、もちろんご家族全体への影響もあるのですが、一番まずいのがお子さんの自己肯定感がどんどん下がってしまうことなんです。
学校を休んだことよりも、自己肯定感が下がることの方が痛いダメージだとも言えるでしょう。
はい、残念なことに人は不安の方に引っ張られやすいので、気づかないうちにそんな連鎖が起こりやすくなってしまうんです 🙁
でも、ちゃんとわかっていれば大丈夫!
次の「不登校は甘えなの?」という悩みを手放すためのお話に進みましょう 🙂
「不登校が甘えかどうか」の問いで見つけたいものは?
まず『不登校は甘えなの?』という言葉が出てくる時に、気になっていることは何でしょう?
*もし甘えだったら受け入れずに、登校するように促す必要があるから
*甘えを許したら、嫌なことを努力しなくなるから
つまり
「行きたくないには理由があるんだろうけれど、多少のことなら頑張って、解決するようになってほしい」
そんな思いがあるからですね。
特にこれまで「頑張って色々なことを乗り越えてきた親御さん」ほど、「やればできる!」と思っているので『不登校は甘えでは?』という疑問を強く持つようです。
確かに、「嫌なこと」「難しいこと」を避けてばかりだと、自分の課題を乗り越える力も育ちませんね。
『この子なら、きっとやれるはず』
そんな思いから、登校を促してみることも大事です。
そして
『嫌だ・無理だと思っていたけれど、行ってみたら大丈夫だった 😀 』
もしそんな体験ができるなら、それは子どもにとって「困難を乗り越えられた」という自信の源になりますね。
このような場合には、「甘えていたのを改善した」ととるよりも、「難しいと思ったことも勇気を出してやってみたらできた」と捉えてあげるのがおすすめです。
子どもがこれからも困難に挑戦しようとする思いが育ちます。
ところが
『頑張って行っても、状況が改善しない 🙁 』
そんな場合もあるんです。
そんな状態が続くなら、子どものエネルギーはどんどん無くなるばかりです。
そのまま同じ条件で行き続けることは良い結果には繋がりそうにありません。
これから登校を続けるにしても、行動パターンや環境など、何かを変えることが必要です。
こんな状態の時には、「あなたならやれる」「自分ならやれる」という呪文にすがってただ行き続けても、エネルギー漏れになるばかりですね。
むしろ一度立ち止まって、エネルギー補填をしたり、作戦を練り直すほうが良さそうです。
そうなんです!
登校しぶりがみられるようになったタイミングでは、その場で「このまま登校したらいい結果になるかどうか」は誰にもわかりません。
それでも勇気づければなんとか登校できているのなら、1週間ほどお子さんの様子を見て、エネルギーが上がらない時(横ばい状態も含む)には、なんらかの手を打つことが大事です。
うだうだと改善しないままで登校し続けてしまうのは、子どもの気力・体力がただ失われてしまうので避けましょう!
一度休ませることも含めて、お子さんの話を聞いて改善ポイントを見つける手伝いをしたり、時には親が学校に何かを申し入れることなど、役立つことを見つけましょう。
(トラブルになっている子と席を離してもらうなど)
どんな改善ができるのかは、専門家に相談するといいでしょう。
一度そうなってしまうと、そこから立て直すのには時間と手間がかかることもありますので、早め早めに1週間ごとで見直し続けるのがオススメです。
専門家にも必ず相談してくださいね
不登校こそ、初期の対応が大事です!
「不登校は甘えでは?」という心配には「やればできることをやらないのはダメ」という思いがその裏にあるものです。
その思い自体はよくも悪くもないんですが、実際に「やればできるかどうか」は、ある程度やってみないとわからないということを心に留めておきましょう。
「不登校⁉」なんて慌てた時には、ついつい誰でもそれを忘れてしまいます。
そして登校を続けてみても子どもの状態が改善しない場合には、「一度休む」という選択肢も含めての「新しい工夫・変化」を必ずやってみましょう。
ここで一番大事なのはこの「行きながらの変化を見る」ことが、思春期の子ども自身だけでは難しいことです。
必ずお子さんの様子をしっかり観察しながら、親御さんが早め早めにサポートしていきましょう。
大事なのは「甘えかどうか」よりも「今行き続けることが子どものためになるかどうか」をこまめに見極めることです。
「とにかく登校すること」「頑張ること」が最終ゴールではありませんよね。
子どもの健やかに成長につながるかどうかが大事です♡
そしてもう一つ、促しても登校できないという状態もありますね。
次はその場合の「甘えかどうか」というお悩みを見てきましょう。
促しても登校できない:「甘えかどうか」はどうするの?
頑張りやさんの子どもほど、お母さん・お父さんには何も言わずに
「学校が辛いなんて甘えてる」
「頑張ればきっとどうにかなる」
子どもの方がそう自分に言い聞かせながら、ギリギリまで自分なりの工夫をし続けることがあります。
それでうまくいく場合はいいんですが、結局一人で頑張り続けてもどうにもならずに、ある日突然限界が来てしまい、促しても登校できなくなるというパターンも少なくはありません。
また、ある日強烈にショックな事があったので、そこからパッタリと登校できなくなるというパターンもあります。
また、エネルギー切れが身体の方に出て、子どもには登校する気持ちがあっても、ある日から身体が拒否して朝起きれなくなるということもあります。
このように「登校しぶりがないパターン」も数多くあります。
このような子どもを促しても登校できない・しない場合には、気になる「甘えかどうか」はどうしたらいいんでしょう?
ここをスッキリさせてから子どもに接したいですね。
このような場合には、まず子どもに「病者の役割」をきっちり説明して与えることから始めます。
「病者」は、エネルギーがない状態だと認定された人なので、通常の登校や生活規則を免除されます。
これが病者の権利です。
しかし一方で「エネルギーを回復させて自由に登校できるようになるという目的のために日々の時間を使う」、という病者の義務も同時に持つんです。
だから、もし今子どもの気力・体力が極端に枯渇している状態ならば、一日中寝ていることが病者の義務を果たすことになるでしょう。
この場合には「これからのこと」を考えるのも、しばらく免除されることもあるでしょう。
そしてもう少し子どもの状態が良い場合には、ゲームを多少することも、気分転換になるのならokな場合もあるでしょう。
さらに子どもの状態の回復とともに、「今後の回復へ具体的に取り組むこと」(登校準備をしたり、勉強の遅れを取り戻すことなど)が取り組むべき課題になることもあるでしょう。
(参考:不登校からの回復過程:長引かせないための親の接し方のコツ)
大事なのは親が「今の子どもの状態」を見極めて、その時々の病者の権利と義務を子どもに明示し続けていくことです。
もちろん子どもと話し合うことは欠かせませんが、最終決定は親がするというところがポイントです。
親御さんだけでは難しい場合には、専門家にも相談するといいでしょう。
ここでのポイントは、病人が自分の状態を客観的に見極めて進めていくのはとても難しいことなので、子ども任せにはしないことです。
なぜなら、イマドキではこの設定の主導権を子ども任せにしてしまうと、子どもがゲーム・スマホ三昧になってしまうというリスクが高いからなんです。
「不登校」という現実を受け入れたくなくて、ゲーム・スマホに逃避したくなるのは、子どもの気持ちとしてはとてもよくわかります。
もし私が不登校の子どもなら、きっと一日中楽しいゲームをしたがるでしょう 🙄
でも、それだとブルーライトで脳の興奮状態が続くので、「休む」「エネルギーを回復する」が十分にできなくなってしまうんです 🙁
ゲーム・スマホには「依存」という落とし穴もありますね。
子どもがゲーム・スマホ三昧では、病者の義務を果たすことにはならなくなってしまいます。
それでは「甘えている」し「甘やかし」にもなるでしょう。
特に小さい子どもと違って、思春期の子どもがしばらく学校を休んだ場合には、あれこれ考えてしまいます。
「自分はだめだ」とぐるぐる思考で、自己肯定感を下げるのが一番避けたいので、思春期の場合には、特に早めに回復のステップに乗せることが大事です。
また、思春期にもなると再登校後の事を考えて、動けなくなることも多いものです。
勉強の遅れや友人関係、先生・顧問との関係など、気になることが色々あるので、そんな不安にも具体的に手を付けられるように、親が導いていくことも大事です。
また、親が子どもの回復状態に合わせて、病者の役割を設定する時には、焦らないことも大事です。
頑張り屋さんの親御さんや、周りのお子さんが気になってしまう場合には、ついつい今のリアルな子どもの状態よりも、ハードな要求をしがちになったりします。
難しいなと思ったら、ぜひ専門家に相談してくださいね。
びっくりするくらい、早く回復しますよ (^_-)
「不登校は甘えなの?」と悩むよりも大事なこと:まとめ
いかがでしたか
今回は「不登校は甘えなの?」というご質問へのお答えでした。
ほんと、肩の荷が下りた感じです 😀
自分も「不登校」という言葉にあわてちゃって「登校させるかどうか」をとても気にしてたようです。
これからは専門家にもどんどん相談して、重荷を分け合ってもらおうと思います 😉
不登校というと大変!、親がなんとかしなくちゃ!と思ってしまいがちですが、その時のお子さんの状況に合うコツを手に入れれば大丈夫です!
いつからでもぐんぐんと回復しますから、希望を持って接してあげてくださいね。
♡♡追伸♡♡
「不登校は甘えなのか?」と悩んでしまうのは、『子どもの不登校』という状態に日々向き合わざるを得ないお母さん・お父さんなら当然ですね。
はっきりした指針もない中で、手探りで子どもを導こうと頑張っているんですから。
「今やっていることが甘えかどうか」はお子さんの一人ひとりのその時の状況によって違います。
誰かが勝手に外野から、あれこれ決めつけることでもありません。
それに「今無理やり登校させるよりも、まずは大人の作戦会議!」という、急がば回れ、もありますね 😉