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思春期は時間管理が苦手
おはようございます。
今日のニュースでも話題の
アインシュタインの脳は、なんと
人の脳の標準よりも軽かったそうです。
さて、思春期の脳はまだ未完成で
つながりが悪い、というお話です。
感情が活発になっているのに
それをコントロールする部位が
未成熟で、つながりも悪い
となると感情の暴走が起こりがちです。
驚くことに、思春期には
小さな子どもの頃よりも
「何かをしない」という判断を
するのに時間がかかる、という
研究結果も出ています。
被験者に、ある絵や文字が見えたら
すばやくボタンを押す、
別の特定の絵が見えたらボタンを押さない
というテストをしたところ
８歳から２０歳までの間に
反応を制御するスピードが
大幅に遅くなったそうです。
つまり、思春期になると
８才以下の子よりも
『何かをしない』ことが難しくなる
というわけです！
びっくりぽんですね〜 😯
最終的な答えの正確さは
どの年代でもそれほど変わらなかったのは
制御するために時間をかけて
思考で頑張っているのでしょう。
思春期には『何かをしない』という
判断をするのには
ちょっと立ち止まって考える必要がある
のですね。
脳が成長するためには
脳の細胞同士がつながっていくことが必要です。
そのために、新しい刺激を受けて
脳細胞が”興奮”することが必要
なのですが、成長期の思春期の脳では
「抑制」をコントロールする前頭葉の
発達が未熟でつながりが悪いので
”興奮”の方が過剰になりがちです。
”興奮”によって人は学習し
記憶をしていくので、
”興奮”しやすい思春期の頃には
大人よりも遥かに多くのことを
学ぶことができるわけです。
ただ、その”興奮”に対しての
制御能力が足りないし、
制御を担当する前頭葉までのつながりが悪いのです。
ということで、思春期には
頭のどこかで「やばい」
「なんとかしなくては」と感じていても
それが前頭葉へのつながりが悪いので
「やめよう」「他のことをしよう」
という選択肢を実際に選ぶことが
難しくなります。
困ったことが起きた時に
しっかり立ち止まって考えることが
できないと、
そのまま放置でずるずるいく
ということになりやすいわけです。
近年増えている自分の感情／感覚に
強く影響を受けるタイプの子は
特にその「立ち止まる」「やめる」
ことが苦手であることが多いです。
気質論で言えば
「自分のこだわりにこだわる子」と
「人との関係性に興味のある子」が
その傾向が強くあることを
私もセッションの経験上感じています。
これは、時間管理につながっていきます。
時間管理が苦手な子は
往々にして、
「今していることをやめる」のが
苦手です。
もし、お子さんにそういう傾向が
見られて、怒りが湧いてきた時には
「思春期という時期のせい」でも
あることを思い出してみましょう。
「なんでできないの！」と言っても
お子さんもわからないのです。
今は生物学的に苦手な時期だから
うまくやる方法を見つけることが
必要なんだ、ということを
大人が知っておくことは大切です。
なんせ、８才の頃より苦手に
なっているんですから。
「できるはず」という期待が和らぎます。
大人も子どもも楽になります。
そして、その情報をお子さんに伝えて
タイマーなどを活用しながら
時間管理の練習をさせてみてくださいね。
苦手なことは辛抱強く繰り返す
練習で身についていきます。
うまく出来た時にも、大人が
さらっと口に出して承認すると
本人の「やれる感」「やろう感」も
上がっていきます 😀
思春期の睡眠管理に続きます
思春期についてのより詳しい情報はこちらです
追伸：
アインシュタインの脳は軽くても
細胞同士のつながりが通常の人より
多かったそうです。
脳の機能にとって、大きさや重さは
あまり重要ではなく
細胞同士のつながりが大事なようです。
今週のテーマのブログです
① 思春期の子どもに手や口を出す
② 思春期の脳は未完成
④ 思春期の睡眠管理
⑤ 思春期の「助けて」
⑥ 思春期は「眼と耳」でサポートしましょう
