休み明け「学校に行きたくない」とならないための対処法:休み前と休み中に親のできること
休み明けに「学校に行きたくない」と言われたら、親としては焦ってしまいますね。
最近の傾向としては「そういう時にはすぐに休ませましょう」となっていますが、実はそれは必ずしも正解ではないこともあります。
ただ、実際にそうなってからの対応も大事ですが
連休前の対応でそのリスクをうんと減らすことができるんです。
特に休み明けには「学校に行きたくない」って言うことがあります。
以前もそれで実際に1週間位
行かなかったことがあったんですが
なぜか、その後自分から行くようになりました。
でも、その後も何度も
「学校に行きたくない」って言うので
その時の私の「見守る」という対処の仕方では
根本的な解決にはなってないんだと思います。
休み明けは、「学校に行きたくない」と言うことが一番多いタイミングですね。
このままずっと行かなかったらどうしよう・・と
とても不安でした。
それで対処法を色々探してはいたんですが
「不登校になってからの情報」は数が多すぎるし
「不登校になる前、休みの前や休みの間の対処法」については
あまりピンとくるものがなかったんです。
だんだん子どもの「行きたくない度」が
上がってきているようで
この連休の後もとても心配です。
万が一、不登校になったとしても
根本からの改善方法はありますが
できればそこまで行かない方が良いですよね。
では、休み明けに「学校に行きたくない」とならないために
休み前と休み中にできることを見てみましょう!
目次
休み明けに「学校に行きたくない」になる理由
休み明けに子どもが「学校に行きたくない」となるのには、以下のような理由があります。
(1)学校で何か気になることがある
この場合は
勉強や受験のプレッシャー、友達関係、先生や部活の指導者、先輩との関係など、
ある程度具体的なことである場合と
クラスや部活の雰囲気や方針、学校の規則などのように
ちょっと「感覚的」な場合もあります。
感覚的な理由だと
本人が自覚していることもあれば
自覚できてなくて「なんとなく」としか言えないこともあります。
(2)だるい、やる気が出ない、マイナス思考になりがちなど
この場合は身体のエネルギー不足です
本人がそれを自覚できている場合もあれば
できてない場合もあります。
このパターンには、「朝起きられない」という状態も含みます。
この場合も根本からの改善方法がありますが
結果がはっきり出るまでには
時間がかかりますので
できるだけ早くから取り組むのがおすすめです。
(3)休みの間の状況が快適すぎて学校生活に戻りたくない
休みの間に好きな時間に寝て、好きな時間に起きたり
ゲーム等のデジタル放題だと
規則的な学校生活を「窮屈」「めんどくさい」と感じるようになります。
大抵の場合は、それでも
登校するのですが
それに加えて上記の要因があると
本当に登校しなくなることがあります。
4月はなんとか行くのですが
あまり慣れずに連休になってしまいます。
休みになったらリラックスしているのですが
休みが終わる頃から
どんよりし始めるんです。
そうなんですね
それが何度も繰り返されている時は
(1)(2)の要因がありそうです。
しっかり取り組めば
どちらも改善できますので、ご安心くださいね。
次は、休み前に登校している段階でできることを見てみましょう
休みに入る前に、家でできること
子どもが休みに入る前に、既にどんよりしていたり、元気がない様子であれば
まずは家では十分にリラックスできるようにするのがおすすめです。
4月は大人も忙しい時期ですが
ちょっと意識して
行動や言葉のペースやトーンを落としてみる事ができます。
特に(2)の敏感な子は
それでもかなりリラックスできるようになります。
「気になっていることある?」などと
何度か、軽く声をかけてみるのもおすすめです。
その時に話そうとしてなくても
「気にかけてくれている」ことは伝わりますので
後に子どもの方から切り出しやすくなります。
もし、そこで勉強や人間関係など
具体的な話が出たら
一番大事なのは
「解決しようとすること」よりも
子どもの話を聞ききって
子どもの気持ちを出し切らせることです。
大人はつい
解決してあげようと
アドバイスをしたくなりますが
まずは本人が話して
気持ちを出し切ることがとても大事です。
出し切った後に
アドバイスを求められたら
思いつく案を伝えたり
一緒にいい方法を探そうね、と声をかけるのでOKです。
当カレッジのブログにも
数多くの役立つ情報がありますし
個別の相談も可能です (^^)
休み前に、本人が元気そうで
むしろいっぱい予定を入れているようであれば
なるべく休む時間を多めに取るように
声を掛けるのがオススメです。
自分の気持ちや身体の感覚(疲れたなど)に
あまり気付けないタイプの子もいます。
このタイプの子は
ハイテンションになりやすい傾向があります。
疲れていても
遊びに出かけたり
夜遅くまでゲームなどをやりたがります。
そういう子は本当にエネルギーがすり減ってから
急に「行きたくない」と言い出したりしますのでご注意です。
できれば一日の疲れはその日のうちに
または1週間の疲れは週末で
きっちり取っておけば
ある日突然・・ということは起きません。
週末が部活や習い事で忙しければ
平日の夜に早めに寝るなどして
バランスを取っておくのがおすすめです。
休み中に家でできること・NGなこと
基本は学校がある時と
なるべく生活リズムを崩さないことです。
例えば睡眠についても
寝た時間とおきた時間の真ん中が
1時間半~2時間ずれると
「時差ボケ」が起きます。
そしてそれが何日か続くと
現地の生活に慣れるように
その生活リズムに慣れてしまうので
またもとに戻す時に同じように
{時差ボケ」になって
登校がおっくうになってしまいます。
これも、心身のエネルギーが十分にあれば
気合で乗り越えることができますが
そうでない、不足気味の場合には
それが大きなダメージになることがあります。
気をつけたいポイントです。
旅行などの楽しいイベントも
リラックスになればよいのですが
登校開始の、少なくとも前の日には
少しゆっくりできるといいですね。
休みの間での
オン・オフのバランスが取れていて
最後にオフがあればOkです!
部活で連休中ずっと忙しいという場合もあります。
その場合には
毎日帰宅してから
なるべく早めに休むことがオススメです。
先程の「自分の感覚に気づきにくい子」は
ハイテンションになって
興奮したままゲームやスマホをやりたがりますが
後でバッタリ来ないように
しっかり就眠するのがおすすめです。
勉強はその子がやれる余裕があれば
やったほうが良いですが
お疲れ度合いが強い場合には
宿題をこなすくらいでもOKです。
そもそも登校できるか不安な状態の場合には
無理に今勉強させるよりも
連休明けに継続的に登校できることを優先させれば
登校しているうちに
勉強は取り戻せます。
もし、子どもが気になっていることがわかっている場合には
それへの対応を具体的に取る準備が
連休中にできるといいですね。
わからないことがあれば個別にご相談ください。
後は、休みの日でも
ちょっとした子どもの良いところには
声をかけて勇気づけをするのはおすすめです。
褒めていい気分にさせるのではなく
「ちゃんと見ているよ」というサインです。
人は自分に肯定的な
関心を持ってもらっていると
感じられた時に
自分のことが好きになって
「頑張ろう」と思えます
(^^)
NG対応としては
●親が過剰に不安になる
●親が子どもを脅す
があります。
「また行かなかったらどうしよう」と
親のほうが不安になって
子どもの機嫌を取ろうとしたり
怖くて何も言えずに
好き勝手な生活をさせてしまうと
結局後からそれを回収しなくてはならなくなります。
大事なことはきちんと伝える
親として「教える」
↑ 怒鳴るとか言い放つのではNG
相手に理解できるように
親子としての立場の違いは忘れないことは大事です。
親が子どもを脅す、というのは
「毎日ちゃんと行かないとダメだ」とか
「定期テストで良い点をとりなさい」などの
指示命令をすることです。
どちらも「行くかどうか」
「良い点をとるかどうか」と
結果の指示になっています。
もしそれが難しい状況ならば
子どもの「なぜ難しいと思っているのか」をしっかり聞いて
そこから改善していくのがおすすめです。
「できない」時には理由があります。
それを無視して結果だけを求めても
うまく行かないだけでなく
親子の信頼関係が崩れます。
そうなってしまうと
子どもは本当に気になっていることや
自分の心身の不調について
話してくれなくなります。
最悪の状態になってから
気づく・・というのは避けたいですね。
突然休み開けに「学校に行きたくない」と言われた時の対処法
それまで何も言ってなかったのに
突然休み明けに「行きたくない」と言われたら
親としてはびっくりしてしまいますね。
ただ、子どもの言葉ががそのまま
「行かない」というメッセージではないことも多いです。
なので、機械的に
「嫌なら行かなくて良い」というのは
必ずしも正解でもないのです。
もしいきなりそう言われた時には
「あら、そうなのね。
なにか気になることがあるの?」と
明るく声をかけてみます。
まずは「行きたくないな~」という気持ちを受け止めることがとても大事です。
気持ちを受け止めてもらっただけで
「でも行くよ」と
登校する子も結構います。
ここで機械的に親が
「じゃあ行かなくて良い」と言ってしまうと
子どもは「やっぱり行く」と言いづらくなって
それで休んでしまうことも案外あるものです。
「行きなさい」とか「行かなくて良い」というのは
やはり行動の指示なので
その子の理由と気持ちに
まず目を向けるのがおすすめです。
また、理由がなくてモジモジしている場合には
すぐに休む提案をするよりも
途中から行ってみる?と声をかけるのも一つの案です。
途中から行く、ということで
踏ん切りがつく子もいれば
途中から行くよりは
最初からの方が良いや!と
そのまま登校することもあります。
無理に登校させることはNGですが
「行くか行かないかの二択」にはしないことはとても大事です。
もし休み開けにしぶしぶ登校した場合には
「行きたくない」と言っていても
休み明けに登校することがあります。
具体的に、気になっていることへの
対策が有効に取れていれば
徐々に登校は楽になっていくはずです。
(そうでない場合には
その対策が適切ではないと判断できます)
一回でも登校(遅れてでも、少しでも)している場合と
全く登校していない場合だと
登校へのハードルがかなり変わりますので
無理のない形で登校を継続できるとベストです。
(2)の感覚的な問題への取り組みは
結果がはっきり出るまでに
少し時間がかかります。
なので、できるだけ早くから取り組むのがオススメ゙です。
このような、休みの前や休み中に
子どもが何度か「学校に行きたくない」と言っていたような場合で
解決が途中の段階で登校日が来た時に
「やっぱり行きたくない」と言った場合には
同じようにまずは
ただ気持ちを受け止めるのがおすすめです。
その後で途中から行くことや
別室登校もできることもサラッと話します。
「行くか、行かないかの二択」にはすぐにしないことが大事です。
解決方法が有効だけど
結果がでるまでに時間がかかるものであれば
少しずつ登校しながら
解決のスピードに合わせて
登校時間などを増やして行くことができます。
逆に、本人が何も話さない
まはた自分でもよくわかっていない場合で
解決索が見つかっていない。
そして少しの登校も難しい場合には
お子さんにセッションを受けるなどを提案するか
お母さん・お父さんがご相談されるのが最も早く
根本的な改善につながります。
ただ「見守っている」のが有効かどうかは
最大2週間で元気になるのが目安です。
休み開け「学校に行きたくない」とならないための対処法:終わりに
言われることが恐怖で
どう対応したらいいかと思っていましたが
子どもがそう言うのにも
いろいろな理由があるんですね
その理由に有効な対処法があるのがわかって
ホッとしました。
それぞれで必要な対応が違います。
子どもの個性によって
子どもに自覚がある場合やない場合もありますし
伝わりやすいコミュニケーションのコツなどもあります。
でも、ご家庭でできることがたくさんあるんです!
それがハマると
とっても簡単に状況は変わります
手探りでずっと不安でした。
お話を聞いて、うちの子は身体のエネルギー不足になりやすいんだと気づきました!
次は詳しくご相談させてください
きっとびっくりするくらい、元気になりますよ
♡♡あとがき♡♡
お困りには
火傷や事故のように
なにか外からの刺激だけで
起きることがあります。
通常はこの場合は
少し休んだり
すると自然に回復します。
また、一方では
花粉症や咳が出やすいなど
「何度も繰り返してしまうお困り」や
他の人よりも
「一度風邪を引いたらとても治りりにくい」とか
「ちょっとした怪我なのにすぐに化膿する」など
治りににくいお困りがあることもあります。
この場合には
「それを繰り返しやすい理由」や
「治りにくい理由」がその人にあります。
それを改善することはもちろんできますが
時間は少しかかります。
なぜなら、そうなるまでにも
長い時間がかかってきているからです。
でも、今までかかった時間よりも
ずっと短い時間で
その影響を取り除けるのは
とても素晴らしいことです!
★ずっと元気がない状態や
マイナス思考や怖がり続いている
★「学校に行きたくない」と休み明けごとに言う
そんな状況は、放って置くと
だんだん悪くなる可能性が高いですが
適切なアプローチだと必ず改善します!
そして改善した時には
そのお困りに隠れていた
その子の本当の成長が始まります。
お困りの改善だけでなく
「性格」だと思っていたことが
実は単なる「状態」だったと
驚くことがたくさんあります。
本当に、子どもの、そして人の可能性は無限大です
\(^o^)/
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