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不登校の子が『明日学校に行く』と言う時:親が知っておくといいこと
不登校の子が『明日は学校に行く』と言うことはよくあります。
親としては嬉しい気持ちで期待しますし、お弁当などの準備にもとりかかります。
でも残念ながら、次の日の朝になったら『やっぱり行けない・・』ということも多いんです 🙁
うちも最近「明日は学校に行く」と時々言うんです。
だからお弁当なども用意して、それから起こしに行くんですけど・・、実際は行けないことが多いんです。
期待してた分、がっかりしちゃいますけど、子どもの顔色が本当に悪いのを見ると、子どもも辛いのかなとも思います。
そうですね。
お母さんがご自分の気持ちをどうもっていったらいいのかわからなくなったり、お子さんへの接し方で迷われるお気持ちはよくわかります。
そんな時に役立つ情報ってありますか?
はい、実は不登校の子が『明日は学校に行く』という時には、大きく3つのパターンがあるんです。
それぞれで子どもの状態も違いますので、それを見極めるところから始めてみてはいかがでしょう。
不登校の子は身体も心も繊細になっていることが多いですから、お母さん・お父さんの関わりに大きく影響されることもあります。
知らないで良かれと思ってやっていることが、子どもや親子関係にダメージになってしまうのでは、とても残念ですもんね。
その子の状況にあう接し方のコツを知っておくと役立ちます。
目次
不登校ってどういう状態?
まず始めに、「不登校とはどういう状態なのか」ということを押さえておくと、お子さんへの対応の指針も見えてきます。
当カレッジでは不登校を、「なんらかの理由で、身体や心のエネルギーが足りなくなっている状態」だと捉えています。
本来思春期の子どもは好奇心が旺盛で、それに導かれて様々なチャレンジをする時期です。
そのために身体にも大きな成長エネルギーがありますし、心も頭もエネルギッシュで柔軟です。
人間関係や勉強・部活などで、時には失敗したり傷つきながらでも、その旺盛なエネルギーで乗り切って、体験から学んで成長していく時期なんです。
(参考:脳科学で納得!イマドキの思春期には子育てにコツが必要なワケ)
ところが思春期には一方で、一定以上のストレスがかかってエネルギー切れになってしまうと、とたんにガクッと心身ともに動けなくなるという側面もあります 😯
特にイマドキは、思春期の子どもを取り巻く環境はかなりストレスフルなので、心身のエネルギー切れになりやすく、不登校になる子も増えてます。
外から見ていると先週までなんともなさそうだったのにとか、昨日まで学校に行っていっていたのと思っても、ある日から突然学校に行けなくなることも珍しくないんです。
不登校は、「登校して自分の課題に向き合うだけのエネルギーが心身に無くなっている状態」です。
無理して登校して更にエネルギーをなくしてしまうより、とりあえずは家でエネルギーを溜め直そうとする、「生きるための本能の働き」だとも言えるでしょう。
はい、残念ながらそうなんです 🙁
私は2010年から思春期専門のプロコーチをしていますが、特にこの10年で驚くほど急激に、子どもたちを取り巻く社会環境が変わってきています。
食環境やライフスタイルの変化やは、気づきにくいところで、子どもたちの心身のストレス耐性の低下につながっています。
また、学校制度と社会のズレの拡大などや、受験制度が変革期で流動的なこと、子どもたちが学校や塾、部活で出会う大人にも様々な価値観の人が混在していることなども、以前より子どもたちのストレスになっています。
要領の良くない子や真面目な子は混乱しちゃいますよね 🙄
そしてSNSやネット、ゲームによる楽しみも増えましたが、そのリスクや使い方が充分に知られるより前に、一気に子どもたちにも広まってしまいました。
各家庭や各学校での使い方のルールもかなりばらつきがありますし、そこでどんなやり取りがされているのかは、大人からは見えにくくなっています。
子どもたちはそんな閉鎖的でルールが確立していない空間で、混乱することも多いです。
そうなんです。
大人になってから今の環境から受ける刺激と、子どもが今の環境から受ける刺激の影響も違います。
大人は色んな刺激を受けても、ある程度自分で選ぶこともできますが、まだ思春期の子どもは大人よりはいろんな刺激を正面から受け止めてしまうことも多いです。
色んなストレスからエネルギーを使うので、その子のキャパを超えちゃったらエネルギー切れになるんですね。
そう思うと、不登校の捉え方がちょっと変わってきます。
はい、「不登校の捉え方」はとても大事です。
身体の怪我や病気と似たように捉えてみると良いでしょう。
病気や怪我になるのも、その人が対応できない刺激を受けたからですね。
同時刺激を受けても、個人の健康度合いや身体の丈夫さなどによっても病気や怪我になるかどうかはかわります。
でも、他の人が同じように怪我をしていないからと言って「みんなと違うから恥ずかしい」とは捉えないですよね。
そんなことにこだわってれば、治りも遅くなっちゃいます。
罪悪感や自分責めは、無駄に心身のエネルギーを失わせてしまうんです。
それよりも症状が悪化しないようにしながら、自然治癒力を高めて回復を目指せばまた元気になっていきます 🙂
同じように不登校も、「心身のエネルギー切れ」と捉えて、「みんなと違う恥ずかしいこと」とは捉えないことがとっても大事です。
エネルギー切れも、身体の病気や怪我の場合と同じように、本人のストレス耐性もありますが、ただの怠けとかその子の性格にだけ押し付けてしまわないことが重要です。
私も今まで不登校についてのご相談を受けて、たくさんのお子さんたちと会ってきましたが、他にやりたいことがはっきりとあって、そのために不登校を自主的に決めているという子は0でした 😉
長年の不登校で、外からはただのんびり過ごしているようでも、必ず子どもの心のなかには「学校に行かなくちゃ」という思いがあるものです。
本当に心から完全に安らいで不登校を満喫している子は居ないんです。
「普通に登校できない自分はだめなんだ」と思っていれば、そこからまたエネルギーが漏れてます。
まずはそのエネルギー漏れを止めるところから始めましょう。
もし家族が「不登校は恥ずかしい」と強く捉えていたら、どこかで「行けないこと」やその子を責めてしまいます。
不登校というエネルギー切れになったことよりも、その後に家で起きてることの方が、よりまずい結果を生んでることも多いんです。
子どものエネルギーをさらに失わせるだけでなく、その子の大事な自己肯定感を損なってしまったり、大事な親子関係を損なってしまったりして、残念ながらそれで不登校をこじらせしまって、長期化している事例も少なくはありません 🙁
個人のストレス耐性は、これから育てていけばいいことです。
イマドキは子どものエネルギーが不足しがちだということも踏まえて、まずは子どものエネルギーを溜めていきましょう 😉
今のその子に必要なステップを踏めば、必ず回復していきます。
子どもに本来のエネルギーが戻ってくれば、また自分から動きたくなりますし、自分の課題に向き合う元気も戻ります。
自分のストレス耐性が弱いところに取り組めるようにもなります。
私も色んなケースを見てきましたが、回復のステップに乗った子どもの力はすごいです
(^_-)
最近は登校できない時には休ませましょうと学校からも言われます。
ある意味病気と同じようにエネルギー切れだと思えれば、ずっと気持ちも楽ですね。
でも、家でおじいちゃん達から『フツウに学校に行けないなんて・・』と言われれば、私もやっぱり気になります。
はい、まだまだ「不登校なんて恥ずかしい」という世間の目があるのも事実ですし、そう言ってくる人もいますよね。
でも、それは「不登校とはどういうものなのか」や「どうやって回復したらいいのかわからないから大変」「みんなと同じじゃないと恥ずかしい」という思いがあるからです。
でもそんな時こそ、「不登校は心身のエネルギー切れ」だから「必ず回復する」。
「心身の状態はその時に依って、ひとりひとり違うのがアタリマエ」という新しい常識を思い出して、笑顔と自信を取り戻しちゃってくださいね。
もし一人では難しい時には私に会いに来てください。
今までのたくさんの事例をご紹介しながら、何度でもお伝えします 😉
そして、不登校をエネルギー切れだと捉えれば、子どもにも『病者の役割』を与えることができます。
はい、病人だと認定されれば、学校に行くとか、一日に課せられた宿題をこなすとかの義務を、病状に合わせて免除されますね。
しかし、同時に「病気を治すことに務める」という義務を負います。
同じように不登校になった場合にはエネルギー切れですから、その状態を悪化させるようなストレス(登校や勉強など)を避けることが認められます。
しかし、自分でも心身のエネルギーを溜めることに務めることが必要になります。
子どもも、不登校になった直後などはショックで混乱していることが多いです。
自分では何が起きていてどうしたら良いのかわからずに八方塞がりに感じてしまって、現実逃避でゲームにばかり没頭してしまうこともあるでしょう。
でもそんな状態からでも、子どもを落ち着かせることはできますし、子どもがこの病者の役割について理解すれば、早く回復していきます。
子ども自身が不登校を心身のエネルギー切れと捉えられれば、またエネルギーを心身に取り戻せば良いのだと分かります。
無駄に自分を責めることや現実逃避も要らなくなり、エネルギー漏れもなくなっていきます。
また、『病者の役割」と捉えれば、子どものエネルギー状態に合わせて、免除される内容ややるべきことが変わってくることもわかりやすくなります。
不登校も子どものエネルギー状態に合わせて、免除されることややるべきことも変わります。
「病者の役割」という考えが親子でわかっていれば、そのステップも順調に進みやすくなります 🙂
家族で身体のエネルギー(食べ物や睡眠など)・心のエネルギー(愛情や安心)・頭のエネルギー(使う言葉や考えなど)を上手に溜めていけば、回復も早いです。
わぁ、それは良かったです 🙂
「大変」「怖い」と思っていると、誰かに何かを言われれば動揺しちゃいますし、落ち着いて回復に必要なことをするのが難しくなっちゃいますもんね。
私もそんな実体験がありました
(^^)>
まずは「不登校はエネルギー切れなので、エネルギーを溜めていけば回復する」という大事なポイントを知っていただきました。
次は今回の本題の『不登校の子どもが明日は学校に行くという時』について、ご一緒に見ていきましょう!
不登校の子が『明日は学校に行く』という時の3パターン
不登校の子が『明日は学校に行く』という時には、大きく3つのパターンがあります。
(1)学校の話はしたくない
(2)親を安心させたい
(3)行きたいと思っている
ではそれぞれを見ていきましょう!
(1)学校の話をしたくない
不登校になってから元気を回復するまでには、4つの状態があります。
ショック期
↓
安静期
↓
回復期
↓
再登校期
それぞれで子どもの状態も違いますし、必要な親の接し方も違います。
(詳しくは不登校からの回復過程:長引かせないための親の接し方のコツ)
まだ始めのショック期の段階では、子どもは自分が不登校であるということを受け入れるのが難しい状態です。
子どもだって自分が今までできていたことができなくなれば、それだけも大ショックです。
登校できない理由がわかっていればそれについてグルグル考えちゃいますし、理由がわからず登校できない場合にも、「自分はなんで行けないんだろう」と悩むものです。
この時期の子どもは混乱していますから、まずは「今ここに居て安全だよ」ということを身体と心でわからせることが一番大事です。
そして「病者の役割」を子どもも理解すれば、回復もスムーズです 🙂
ところが大人としては「不登校なんて大変!」「なんとかしなくちゃ」と思うので、ショック状態の子に詳しく理由を聞こうとしたり、「これからどうするの」「いつから行くの」と焦ってしまうこともよくあります。
親だってショックですもんね。
でも、子どもはこの段階では混乱してますから、「学校に行けない自分」を受け入れたり、「これまで何が起きていて、何をしてどうなったのか」「自分はどうしたいと思っているのか」をきちんと言葉にすることは難しいことも多いんです。
本人が意識していなくても、冷静に全体像を掴んで説明するのはハードルが高いです。
なのでこの段階では、「学校のこと」は話したがらないこともよくあります。
でもそんな気持ちを上手く言えなくて、とりあえず『明日は学校に行く』と言葉にすることで、「どうするのかを求められる」現実から逃げようとすることもあります。
「登校について深く考えている」というよりは、とりあえずそう言うことで、話を打ち切ろうとするわけです。
お子さんの様子を見て、『まだショック期だな』と思ったら、まずは「明日学校に行くかどうか」や「これからどうするのか」など、子どもの頭に働きかけることはちょっとお休みしてください。
子どもの身体と心を安心させることを優先してみてくださいね。
そしてこのショック期の「明日は学校に行く」という言葉は、嘘というわけではないのですが、あまり現実的な言葉ではないと心得ておくのがいいでしょう。
とはいえ、実際のところ、このショック期の親御さんはとても大変です。
子どもが不登校になったら、自分だってショックなのに
・自分のせいなのかと悩んだり
・よその子と比べてあせったり
・不登校について調べたり、色んな人に相談したり
・学校などの連絡や送り迎えも増えたりします。
・他の兄弟への影響も気になりますし
・他人から色々言われることもあります。
・お仕事を調整することだってあるでしょう。
リアルな現実として、色んなことをしなくてはならなくなりますよね。
私も自分でそんな体験があります 🙁
ただ、経験者としても、今までたくさんのご家族を見てきたことからも言えるのは、この時期にいちばん大事なのは、まず親御さんが落ち着くことなんです。
そのためには、『不登校はエネルギー切れで、必ず回復する』ことや『回復のステップがあること』を思い出してくださいね。
不安になっちゃう時には、実際に回復をたくさんサポートした専門家につながるのもオススメです。
ご自身のケースに合う、最適な接し方のコツを伝えてくれるでしょう。
(2)親を安心させたい
不登校の子どもは思春期にもなれば、「学校は行くべき場所」だと思ってますし、心のどこかで必ず「学校にいけないこと」を「良くないこと」だという思いも持ってます。
親にも色んな影響があることも気づいています。
自分が学校にフツウに行けてれば、親も楽なのにと言う気持ちもあるものです。
また、そんな罪悪感も持ちながらも、やっぱり子どもが戻る場所は家・親のところです。
本人が気づいていなくても「不登校になってみんなと同じことができないけど見捨てないで」という心細さも持ってます。
そんな「親を安心させたい」、「親に自分も頑張っているところを見せたい」という気持ちから、まだ自分では学校に行きたいとか、ちゃんと学校に行ける気がしていなくても、『明日は学校に行く』と言ってしまうこともよくあります。
先程の回復のステップでみれば、「安静期」や「回復期」の途中の状態です。
まだ実際に登校に向けて動き出すエネルギーが充分に溜まっていないのに、そんな言葉を言うときです。
ただ、子どもは「嘘」として言っているわけでも無いんです。
不登校の子は一日の中でも、心身の状態が変わります。
でも、自分でもそのことをよくわかっていないことが多いんです。
不登校の子は朝が一番心身ともにエネルギーが低くて辛い状態です。
身体に頭痛や腹痛、貧血などが起きやすいのも朝ですし、「それでも行かないと。でも行きたくない。でも今ならみんなと同じに登校できる」などど、頭の中でグルグルしてしまうのも朝が一番強いです。
そして通常登校の時間を過ぎるのですが「まだ○時間目から行ける。でも途中から入るのは目立つし。。。」などど、まだグルグルしています。
やがてその時間も過ぎると「やっぱり今日もだめだった」と落ち込む気持ちも出てきますが、「もう今日はしょうがない」という開き直りもでてきて、少しだけ気が軽くなってきます。
そのうち下校の頃になると「今学校に居なくてもみんなと同じ」という気持ちになるので、罪悪感が薄まってきて、随分気持ちも楽になります。
平日は朝元気がないのに、休みの日には朝から比較的調子がいいのは同じ理由ですね 😉
そして夕方からは、気持ちと一緒に体調も良くなる子も多いです。
この頃から子どもが随分と元気になるので、子ども自身も『明日は行けるかも』と思うこともありますし、子どもが何も言わなくても『あんなに元気なんだから、学校くらい行けそうなのに』とお母さんも思うこともあるでしょう。
子どもがそんな状態で『明日は学校に行く』というのはこのタイミング以降が多いです。
ただ一日を通してみれば、子どものエネルギーは充分でないので、また翌朝になれば行けなくなるというのが、残念ながらまだ「安静期」や「回復期」である見分け方にもなります。
親とすれば、回復のステップがあることを知らないと、子どもの『明日は学校に行く』という言葉に、つい『あら、行けるの!』と喜んでうんと期待してしまいます。
でも実際はまだ「安静期」や「回復期」ならば、エネルギーが一日を通しては充分でないので、次の日の朝には行けないことがほとんどだと、心得ておくのがオススメです。
もしお子さんが安静期や回復期の段階なら、行く準備は少し必要かもしれませんが、あまり期待を持ちすぎないことも大事です。
「嘘つきだわ」なんて捉えちゃうと、せっかくの親子の信頼関係にも響いてしまいます。
またここで、『行くと言ったんだから行きなさい』と無理に登校させても、エネルギーが足りない状態では、どこかでまた息切れしてしまいます。
またしばらく休むことが必要になってしまうんです。
そうなると子どもが「一度やってみたけどダメだった。やっぱり自分はダメなんじゃないかな」というまずい学習をしてしまうことも起こります 🙁
ここはちょっとイラッとするかもしれませんが、期待値を下げて「待つ」ことも大事な時期です。
翌朝になって行けないとなった時には、この段階ではあっさりと扱うのがオススメです。
『気持ちがあっても、身体がまだついてこないこともあるよね。
エネルギーをもっと溜めれば、もっと思ったように動けるようになるよ~』
なんて、サラッと伝えておきましょう。
子どもと「不登校はエネルギー不足」ということや「病者の役割」を共有しておくと、子どもも気持ちが前向きになれますので、朝の落ち込みも少なくなります。
そして学校から「友達が気にしてた。会いたがってた」などの情報が得られれば、サラッと伝えておくのもいいでしょう。
また日頃から、学校に行けても行けなくても子どもを大切に思ってることも、時には言葉や態度で伝えておくことも、回復にとても役立ちます。
そんな時には、お子さんが学校に行くことを口にできるようになったのは、ある程度「自分は今学校にいけてない状態だ」という現実を受け入れつつあるサインだということも思い出してみてください。
ショック期の「ずっと落ち込んでいる」「学校の話は全くNG」よりは回復していると、捉えてみてくださいね。
そしてこの時期には子どもの一日のエネルギー変化の様子をチェックして、一日の中でのエネルギーの波が、だんだん高めに安定してくれば順調に回復しているサインです 😉
また、回復期にもなってくると、子どもも登校に向けて、勉強などの遅れが気になってきたりします。
「回復期」で安定してきた時には、「明日学校に行く」ことよりも、子どものエネルギーがある程度溜まってきたら、登校したら必要な勉強などに手を付け始めるのがオススメです。
(3)行きたいと思っている
回復期の後半や、再登校期になってくると、子どもも本来の「動きたい」という欲求も出てきますので、かなり本気で『明日は学校に行く』と言うことがあります。
ただ、まだエネルギーが充分でない場合には、翌朝になったらやっぱり行けないこともやっぱりあるものです。
また真面目な子ほど、『明日は行かなくちゃ!』と思いすぎるので、緊張して夜から頭痛や腹痛が始まったり、興奮して眠れなくて、結局朝起きられないということも起きがちです。
親としては「随分元気になってきたから、この調子なら行けるかも」と思うので、ここでまた行けないとがっかりしちゃうこともありますよね。
でも、もう少しだけ「待って」みてください。
お子さんの変化を見ていれば、(2)と(3)の違いはすぐに分かると思います。
「かなり回復してきてるんだ」と前向きに捉えてあげてくださいね。
また、お子さんに依っては「あさイチから登校して、完全に最後まで居ないとダメ」と思っている子も居ます。
高すぎるハードルは、それだけでストレスになりますし、乗り越えるには大きなエネルギーが必要です。
ぜひ親子とも、低めのハードルから始めましょう!
始めは学校近くの角まで行くのでもいいですし、学校での行き先もクラスでなくて保健室でもOKです。
「登校する」ということに、身体と心を慣らしていくのがオススメです。
行けるところから行ってみて、辛くなったら帰ってくることを繰り返すほうが早く回復していきます。
また、実際に行けたとしても、また数日したら休みが必要になることもあります。
そういう時には「やっぱりフツウに行けないんだ」と捉えるよりも、「春に暖かくなるのと一緒だね」と、三寒四温でOKだと子どもにも伝えてあげてください。
学校に行けたかどうかよりも、子どもの「行ってみよう」「頑張ってみよう」という気持ちを認めて、そこに光を当てて行けば育ちます。
「行けないこと」を深刻に捉えるよりも、「行こうとしている気持ち」を大切にしましょう。
病気でも怪我でも、治りかけが一番大事です。
治りかけはまだ充分に安定していない状態ですから、焦らずに、ゆっくりペースでもOKにすることが大事です。
どうしても、「学校に行くこと」ばかり気にしてると、子どもの状態や気持ちの変化に気づきにくくなってしまいます。
でも、「学校に行く」のは子ども本人なので、子どもが「行けるような身体・心・頭になる=エネルギーがある状態」になれるかどうかが一番大事なんです。
子どもの回復を待てるようになるために
でも前もって子どもの状態が分かっていれば、ダメージも少なくなりそうです 🙂
そうなれば、もっと落ち着いて子どもの回復も待てる気がします。
行けると思ってたのに行けないとつい焦って、余計な言っちゃうんですよね 🙄
はい、子どもが不登校になれば、親の気持ちだって揺れますし、やることもアレコレ増えてしまいます。
忙しい毎日の中では、子どもの回復を待つよりも、「学校に行かせるために私が何かをしなくちゃ」と焦りやすいですよね。
ただそうなると、焦って子どもに過剰な刺激を与えたりして、回復を待つのとは逆方向のことをしちゃうことも起きがちです 🙁
もちろん、その時のその子に必要なサポートをすることはとても大事なんですが、子どもに必要な刺激を与えた後は、それが子ども自身に染み込んでエネルギーになるまで待つのが必要なこともあるんです。
植物を育てる時に、お日様やお水を上げたら、しばらくそっとしておくこともが必要なのと同じですね 😉
「待つ」というのは、案外しんどいことだったりします。
今まで勉強や仕事で、自分なりに考えて工夫して成果を上げてきた人ほど、「動く」のは得意でも、「待つ」のが苦手なこともあります。
わたしはもともとせっかちなので、辛い時ほど「何かして進んでる感じ」が欲しかったので、振り返れば自分でも随分余計なことをしてたんだなと思います
(^^)>
そして不登校の子は、通常よりも敏感になってますので、お母さんの在り方から受ける影響も大きいんです。
幼児が病気になった時に、親が落ち着いているかどうかで回復の早さも変わると言われてますが、それと通じるものがあります。
お子さんが不登校のときにこそ、お母さんが落ち着けて、待つこともできるようだといいですね♡
お母さんが少しでも落ち着けるようになるには
①不登校はエネルギー切れだと捉えること
②子どもの回復を信じて、待つ力
③専門家に実際の回復事例をたくさん聞く
④自分の気持ちを大切にする
などが役立ちます。
はい、ご自分が感じているどんな気持ちも、ただ受け止めて否定しないことです。
もし不安な時があったら、ちゃんと「今不安を感じているんだな」とそのまま受け止めてみてください。
どんなに「きっと大丈夫」と思っていても、時には不安を感じるのも自然です。
気持ちは我慢してると溜まっていきますが、ただ認めればリリースされていきます。
それでも一人では不安が膨らんでしまう時には、ぜひ信頼できる専門家と話してみてくださいね。
人は未来を想像して危険を感じた時には、視野が狭くなってしまいます。
その状態のままで一人であれこれ考えてると、不安ばかりがモクモクと大きくなることもあるものです。
実際の回復事例と効果のあった具体的な接し方のコツなどを聞いてみれば、どんな状態からでもその子のペースで回復していくことや、やれることは無数にあるのもわかります
(^^)
落ち着くのと、気持ちを殺して頑張るのとは違います。
お母さんが気持ちを殺して頑張っているのでは、敏感になっている不登校の子も安心してエネルギーを貯めにくいですものね。
はい、本当にそうですね。
何かあっても自分で解決してきた力のある人は、「他人を待つ」のは苦手かもしれません。
ましてや自分の子どもなら「早く元気になってほしい」という気持ちも強いです。
それでも思春期の子どもは、そこから見える姿は大人のようですが、まだまだ中身は絶賛発育中です。
まだこれから成長していく部分もいっぱいあります。
子どもの脳が完成するのには25歳~30歳までかかるということを思い出してみるのも役立ちます
(^_-)
(参考:脳科学で納得!イマドキの思春期には子育てにコツが必要なワケ)
不登校の子が『明日学校に行く』と言う時:終わりに
いかがでしたでしょうか
不登校の子が『明日学校に行く』という時に、親御さんが知っておくといいことについてご紹介しました。
今の子どもの状態を踏まえて接することができれば、子どもにも良いでしょうし、自分も落ち着いていられそうです。
もう少しエネルギーを溜めることが必要ですね。
子どもが自分から色々動くようになるのをサポートしたいと思います!
大事な段階だから、焦らないことですね。
また動きがあったら報告します!
♡♡あとがき♡♡
イマドキでは一つの学校にも、色んな価値観の大人や制度がありますし、友達にも様々な価値観を持った子が居ます。
ストレスフルなイマドキでは、子どもも時にはエネルギー切れになるものです。
不登校は「みんなと同じ事ができない」とネガティブに捉えがちですが、もっと広く長期的な視野で見てみれば、「自分がエネルギー切れになりやすいところ」を知るチャンスにもできます。
まずはネルギーを回復させて、身体も心も頭も元気になったなら、その苦手なポイントを乗り切るコツも身に着けていきましょう。
コミュニケーションの仕方や、人の力を借りられる力など、体験から学ぶことはきっとあるはずです。
そうすれば今後似たような環境に出会っても、もっと柔軟に乗り切る力もつきますね。
ピンチは生きる力を一段と育てるチャンスに変えることができるんです
(^o^)/
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