クラスになじめない子:その特徴と親の対応のコツ

「クラスに馴染めていないのかも?」と
新学期にお子さんの様子が気になったら
お子さんからのSOSサインが出ているのかも知れません。
性格だから・・、
もう少しすれば慣れるはず・・と
思い込まずに
サポートが必要な状態かどうかを
見極めるのがおすすめです。
暗い顔しているんです。
まだクラスに馴染めないのかなと心配です。
そうなんですね。
新学期で環境が変わると
馴染むのに時間がかかることもありますね。
『大丈夫、そのうち慣れるよ』
と声をかけるんですが
子どもは
『お母さんには私の気持ちなんてわからない!』
って部屋に閉じこもるようになってしまって。。
最近は朝起きるのも辛そうで
このままクラスで居場所を失って
不登校になってしまうんじゃないかと
私が毎日不安です……
お母さん、よくお話ししてくださいましたね。
お子さんの元気が
どんどんなくなっていくのを見るのは
とてもお辛いですよね。
親として何とかしてあげたい、
でも、何を言っても逆効果になってしまう。。
そんな焦りと恐怖を
私も以前感じたことがあります。
思春期のお子さんが
「クラスになじめない」
と悩み始めた時には
親御さんが励まそうとして
うまく行かずに無力感を感じてしまうことは多いです。
では、どうしたら・・
では、ご一緒に
なぜ愛ある言葉が届かないのかと
お子さんが再び笑顔で
「行ってきます!」と家を出る日常を
取り戻すための具体的な対応について見てみましょう。
目次
「クラスになじめない子」が家で見せる7つのサイン
まず最初にお伝えしたいのは
「クラスになじめていない」といっても
様々な状態があることです。
実際に、時間とともに馴染める子もいますし
逆に、何かのサポートがないと
登校が難しくなってしまう子もいます。
大事なのは子どもの状態を見ながら
適切に判断することです。
それはどうやって?
はい、子どもは辛い時には
学校ではなく家の中で先にサインを出すことがほとんどです。
たとえば、こんな変化はありませんか?
① 学校の話題を自分からしなくなった
前までは
「今日こんなことがあったよ」
と話してくれたのに
聞いても「別に」「普通」としか返ってこない。
② 朝、起きてくる時間がだんだん遅くなった
体調が悪いわけではないのに
布団からなかなか出てこない。
③ 「おなかが痛い」「頭が痛い」が増えた
病院に行くほどではないけれど
月曜の朝に決まって体調不良を訴える。
④ 友達の名前がまったく出なくなった
「誰と遊んだの?」と聞いても
はぐらかすようになった。
⑤ 些細なことでイライラするようになった
きょうだいへの当たりが強くなったり
ドアをバンと閉めたりする。
⑥ 「どうせ自分なんて」というような言葉が増えた
自分を卑下する発言が
冗談っぽくても出るようになった。
⑦ 好きだったことへの興味を失った
ゲームや動画すら楽しそうに見えなくなった。
①と③と⑤が当てはまります…。
でも、思春期だから
こんなものかなって思っていました
そうなんです。
「思春期だから」と見過ごしてしまいやすいのですが
実はこれらのサインが
3つ以上同時に現れている場合は
お子さんが学校で
安心できる居場所を感じられなくなって
不安定になっている可能性があります。
不登校になるもっと手前の段階で
子どもが出しているSOSを見つけて
対応できるといいですね。
そして、そのSOSに最初に気づけやすいのは
学校の先生よりも毎日一緒にいるご家族です。
前から悩みがあっても
外では「問題ない」「元気」と見えることが多いようです。
学校では、家よりも頑張っているのでしょうね
クラスになじめない子の「3つの隠れた特徴」〜性格のせいではありません〜
小さいころから大人しくて
コミュニケーションが苦手なところがありました。
だから、クラスになじめないのも
この子の性格のせいなのかなって心配です
大丈夫ですよ
ご自分やお子さんを責めないでくださいね 🙂
もちろん、人にはそれぞれ違う気質があります。
ただ、思春期の子どもがクラスに馴染めない場合
その原因の多くは
性格の問題だけ・・
ということではなく
いくつかの要因が
影響しあっていることがほぼほぼです。
思春期ならではの身体・心・頭が
関連していることがとても多いのです。
思春期は身体・心・頭が
ばらばらのスピードで成長する時期なので
不安定でバランスが崩れやすい面があります。
そして、その不安定さが
クラスに馴染みにくさを強めてしまって
それが不登校までにつながってしまうことも多いのです。
はい。一つずつ紐解いていきましょう。
まずは身体です。
思春期の成長も
胎児や赤ちゃんの成長と同じように
まず身体から始まります。
身体つきもずいぶん大人びて変わってきました。
ただ、 どこか病気というわけではないのですが……
はい、何かはっきりした
分かりやすい症状が出る前に
身体の内では、エネルギー低下が起きていることが多いのです。
思春期の成長に必要なだけの
エネルギーを作る材料がとれてないと
エネルギー不足になるのです。
エネルギー不足になると
疲れやすくなったり
心も頭も不安になります。
イライラや暗い気持ちになりやすくなって
頭による「思考」もそれを強化するような
「あの子は自分を嫌っているんじゃないか」
というマイナス思考になりやすくなります。
そうなると自分のマイナス思考でも
エネルギーを下げてしまうという
悪循環も起こります。
そんな状態が続いてしまうと
毎日の活動の質が低下して
不登校になってしまうこともあるのです。
はい、新しい環境に適応することは
それが嬉しい環境でも
ちょっとしたストレスになります。
そして人はストレスに対しての対応は
「戦う」か「逃げる」かが
まず第一選択になります。
”戦う”というのは
向き合って工夫して乗り越えることで
”逃げる”は
そのストレス源から遠ざかる、やめることです。
身体のエネルギーが低下してくると
本能的に
ストレスに対して戦うことが難しくなります。
戦うにはある程度のエネルギーが必要なので
エネルギー不足だと
「逃げる」「避ける」しか
できなくなってしまうのです 😯
その状態だと
ちょっとしたストレスも見逃さないで
早く見つけて逃げ出そう、避けようとします。
そうなると、周りの色々な小さなことも
「危険なのじゃないか?」という
色眼鏡で見るようになるのです。
例えば、クラスの子が
こっちを向いて笑ったのを見たら
「自分のことを何か言っているのかも」と
悪い可能性ばかり先に考えてしまいます。
『ここで私が発言したら浮くかもしれない』と
悪い可能性ばかりが気になって
周囲の空気を読みすぎることも起きます。
こんな状態だと
ちょっとした友達や先生の声や騒がしさ
クラスの雰囲気をものすごく強く、
辛く感じてしまうこともあります。
こんな風に一日中、脳と神経系が
警戒レーダーを張っている状態だと
家に帰ってくる頃にはかなりの疲労を抱えてしまうのです。
そしてまたエネルギーがある程度あれば
相談したり、前向きな行動を
とろうという意欲がわきますが
エネルギー切れだと
実際に相談する前に
「どうせ私の話なんて誰もわかってくれない」
と思い込むのが早くなります。
そして、相談してうまく行かないことが怖いので
これ以上傷つかないために
感情に分厚いフタをして心を閉ざしてしまうのです。
確かに、私も疲れていると
イライラしたり
家族が家事に協力的でない!と考えることがあります。
元気な時には気にならないのに・・
そうですよね。
そんな状態が続くと
不登校になりやすくなります。
次は不登校にまでなるメカニズムを見てみましょう
「クラスになじめない」から不登校になるメカニズム
クラスになじめない子どもが
本当に怖がっているのは
「友達がいないこと」そのものではありません。
「この集団の中に、安心できるような
自分の存在を受け入れてくれる場所がない」
という感覚です。
これの「居場所がない」という感覚は
牙もなく弱くて集団で生きるしかない人間にとっては
最も根源的な恐怖の一つです。
思春期の子どもにとって
クラスという空間は大人が想像する以上に
「世界のすべて」です。
大人なら、まだ
「職場が合わなければ転職すればいい」
と思えますが
子どもにとって教室は
逃げ場のない唯一の社会のように感じます。
そして思春期には
「家族よりも同年代と繋がりたい」
「同年代との中で居場所が欲しい」
という本能的な欲求もあります。
そんな状態で
同年代の集団であるクラスの中で
「自分はここにいていい」と
感じられないことは
大人で言えば
会社でも家庭でも地域でも
どこにも自分の居場所がないと
感じるのと同じくらいの恐怖になります。
そして思春期になっている子は
「自分」を常に強く意識するので
そこから色々考え始めます。
エネルギー不足だと
この恐怖を強く感じてしまうので
そこから悪循環が回り始めます 😯
居場所がないと感じる
→ 自分には価値がないと思い始める
→ 人と関わるのが怖くなる
→ ますます孤立する
→ さらに居場所がなくなる。
そして自分で
「別に学校に行かなくていい」
「友達なんかいらない」
「自分はもうどうでもいい」
という偽の呪文を唱えるようになるのです。
このようなエネルギーを低下させる
悪循環が進んだ先に
登校しぶりや不登校が起きます。
・・うちの子はまだ学校には行けているんです。
今ならまだ間に合いますか?
はい、もちろんです。
学校に行けていても、行けていなくても
どんな状態からでも
本来の元気と明るさを取り戻すことはできます。
ご安心くださいね。
良かれとの親の「励まし」や「正論」が逆効果になる理由
・・・だとすれば、私が言っていた
『大丈夫、そのうち慣れるよ』
という言葉は
お気楽に聞こえるだけですね
はい、残念ですが、そうなのです 😐
エネルギー不足で疲れていて
うまく行かずにイライラもあり
マイナス思考になっているお子さんに
「そのうち慣れる」
という言葉だと
『あなたが感じている恐怖は気のせいだ』って
否定されたように響きやすいのです。
そんな状態ならわかります
はい、そんな状態のお子さんは
『一番の味方であるはずのお母さんにすら
自分のこの苦しいSOSをわかってもらえないんだ』
とまた悪い方に受け取ってしまうのです。
そして
『今のままのあなたではダメだ。
早く周りに順応しなさい』
というプレッシャーに感じてしまうこともあります。
逆効果だったなんて・・
お気持ちはとてもよく分かります。
私も自分の子育てで
何度もそういう気持ちになったことがあります。
ご自分を責めないでくださいね。
他にも
「学校でお友達と話してる?」
「自分から話しかけてみたら?」
も、残念ながら
全く違うメッセージとして届いてしまいます。
「あなたは友達がいないんでしょ」
「あなたの努力が足りない」
という否定として受け取られやすいのです。
どれも、早く元気になってもらおうとしての
愛情からの言葉です。
なので、その伝え方や対応の仕方を
これから変えていけばよいのです 🙂
気をつけたいのは
目の前の
『学校に行かせること』や
『クラスに早く馴染ませること』を
ゴールにしてしまうことです。
お子さんが自分で希望と自信をもって
社会に安心して繋がれる状態になることを
ご一緒に目指していきましょう!
そのためには、まず「何を言うか」の前に
わが子のなかで何が起きているのか
どんな状態なのかを踏まえましょう。
笑顔の「行ってきます!」を取り戻すための根本アプローチ
表面的な会話のテクニックや
好きなことだけさせて
ストレスをなくそうとすることが
万能ではありません。
ものすごく浅いストレスで
お子さんのエネルギーがそれほど減っていない時期ならば
それだけで回復することも、もちろんあります。
ただ、その場合には2週間もかかりません。
それ以上暗い顔が続く
クラスや学校へのマイナス感情が続くならば
必要なのは、お子さんの
身体・心・頭の状態を把握して
適した対応をすることです。
具体的にはどういうことですか?
はい、取り組むことは、とてもシンプルです。
まず、身体のエネルギーを上げます。
栄養、睡眠、生活リズム
そして適度な運動です。
それがある程度できれば
子どもの心も安定してきて
頭でも論理的に考えられるようになります。
そうなると
親子コミュニケーションが
スムーズに行きやすくなりますので
その先の心や頭への働き掛けも
スムーズに進めるようになります。
はい、身体がまだ整っていないのに
『学校どうするの?』と考えさそうとしたり
『辛かったね』と共感だけしても
子どもの状態が悪いとうまく受け取ってもらえないのです。
家で責めたり
プレッシャーを強くかけすぎない
コミュニケーションをすることで
子どもの過緊張な状態をほぐしながら
子どもの身体のエネルギーを上げていきます。
子どもがリラックスできて
エネルギーが上がってくれば
「家は安全な場所だ」
「自分には居場所がある」
と気づけるようになります。
そういうことも
感じなくなってしまうのですか
そうなんです。
ストレスフルだと視野も狭くなり
そんなことも忘れてしまって
自分は世界で独りぼっちだと思うようになってしまうのです。
身体が安心感を取り戻すと
分厚いフタをしていた心が開いて
感情が自然にでてくるようになります。
怒りや悲しみ、不安もあるかもしれません。
それを親がジャッジせずに
ただ受け止めることで
子どもは『自分は自分でいいんだ』
という絶対的な安心感(自己肯定感)を取り戻します。
そこから自然に前向きになっていきます。
ただ、ここで気を付けたいのは
「ゲームをもっとしたい」
「学校よりも押し活したい」
というのに従うのは
「子どもの気持ちを
ジャッジせずに受け止めるとは違う」ということです。
それらはただの一時的な欲求、快楽なので
「本当の気持ち」ではない
その場だけのものです。
そればかり優先させてしまうと
思春期に大事な
「前頭葉を育てる
=将来への影響を考える力をつける」が
できなくなってしまいます。
当カレッジでも、これまでに
ずっと子どもに好きなようにさせ続けた結果
10代後半や20代になっても
その場の欲求だけを優先する子に
なってしまっているパターンのご相談もあります。
回復には時間も努力も必要になりますので
とても要注意なポイントです。
このように身体にエネルギーが満ちて
感情がリリースされて安心できると
お子さんの頭=前頭葉が働き始めます。
『じゃあ、自分はどうしたいのか?』という
先も踏まえた主体的な思考が生まれるようになります。
そういう考えられる状態になった時に
親子コミュニケーションで
子どもを勇気づけたり
将来について考えさせるようなアプローチが
有効になります。
赤ちゃんの頃の子育て経験からしても
流れがとても自然にですね。
なんだか、パズルのピースが
カチッとはまったような気がします
この思春期トライアングルメソッドで
身体・心・頭のバランスが整うと
奇跡のような変化が起きます。
親が無理にお尻を叩かなくても
お子さんは自らのエネルギーで
『これがやりたい!』と動き出すようになります 😉
今のクラスの壁を
乗り越える力をつけたり
あるいは自分に合った
新しい環境を自ら選び取ることもあります。
どちらにせよ、朝笑顔で
『行ってきます!』と言える日常は
必ず取り戻せます 🙂
『行ってきます』と毎朝笑顔で出かける日常は、親が知って、対応を変えることから
私も少し光が見えた気がします。
も、本当に私にできるでしょうか……
はいもちろんです。
そうはっきりお伝えできるのは
私自身が20年前の我が子の不登校で
真っ暗闇の中でどん底の苦しみを
味わった母親の一人だからです
当時は私も、全く同じでした。
焦って、間違った声かけをしては
子どもを追い詰めて
『どうしてうちの子だけ
普通に学校に行けいないのか・・』
と、心が真っ黒な毎日でした。
でも、そこから
『身体・心・頭』の繋がりを学んで
実践したことで
子どもは本来の輝きを取り戻して
自分の力で人生を歩み始めたのです。
その後も思春期コーチとして17年間
2500組以上の親子と向き合ってきました。
その膨大な経験から得た
揺るぎない確信があります。
それは
『親のあり方とアプローチで
子どもの生きる力が立ち上がる』ということです。
お子さんが今
クラスになじめずにもがいているとしても
それを悪いだけのこととして
捉える必要はありません。
それは、これまでのやり方を手放して
お子さん自身の『本当の生きる力』を育むための
とても重要なターニングポイントなので
チャンスに変えることができるのです。
クラスになじめない子:おわりに
対応も分からないし
このまま不登校になったらどうしよう
という不安でいっぱいでした。
今日はどんな状態からでも
ちゃんと回復ができると伺って
とても安心できました。
次はうちの子の場合に
今何をしたらいいのか
どう関わったらいいのかを
ご相談させていただきます。
色々な「対応マニュアル』がありますが
思春期のお子さんが抱える背景は
一人ひとり全く異なります。
一般論を試してもうまくいかないのは
あなたのお子さんの身体・心・頭のどこに
どの程度のボトルネックがあるのかを
見誤っているからなのです。
お子さんの今の状態と
すぐ取り組むべきことがわかって
それがうまく行くような
個性に合った親子コミュニケーションのコツが分かれば
ちゃんとうまく行きます
具体的なアドバイスがもらえるのは
本当に心強いです。
はい、気づいた今が一番早いスタート地点です。
一緒に、お子さんが
前よりもずっと良い状態になることを
サポートしていきましょう
💕💕あとがき
身体のエネルギーが十分にあると
子どもも元気に
自分の課題に向き合えるようになります。
でも、身体のエネルギーが少ないと
ストレスに向き合うこと自体が
難しくなるのです。
身体のエネルギーを整えるのには
栄養、睡眠、生活リズム
そして適度な運動です。
ただ、子どものエネルギーが
低下しすぎていると
最初からはハードにできません。
まず休ませることが
必要な時期もあるからです。
ただ、休んだことで
子どものエネルギーが少し溜まってきたら
今度は徐々に、積極的に
エネルギーを溜めることを
進める必要があります。
そこを見誤って
いつまでもずっと休ませる
好きなようにやらせ続けたら
身体のエネルギーは
半端な量だけ溜まるだけで
それ以上進めません。
そしてさらに、そのエネルギーを
ただの一時的な快楽
(ゲームや押し活など)で
使い果たしてしまう、という
もったいなさすぎる状態になっている
パターンはとても多いのです。
近年、不登校が長期化していますが
その背景には
「休ませましょう」と
{好きなようにさせましょう」の
乱用も大きく影響しています。
「休ませましょう」も
「好きなようにさせましょう」も
それが必要な状態と期間があります。
知っているようで
大事なポイントを間違えてしまうのは
もったいないですね。
お子さん一人ひとりの状態を見極めて
お子さんの生きる力を引き出していくことは
どんな状態からでもできます 🙂
不安定さのある思春期の
「クラスに馴染みにくい」を
ピンチから大きなチャンスに変えてしまいましょう
(^^)/
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