いじめの早期発見

いじめは早期発見が大事です。

 

今週は思春期のいじめについてです。
(始めの記事はこちらです

 

子どもの悲しいニュースがあると
そこから
実はいじめがあったとか無かったとか
そういう話題になっていきます。

こんなことばかりだと
深刻に悩んでいる子どもが
「いじめは自分が死ぬことでしか
 注目されない、訴えられない」
と捉えることにつながってしまいます。

 

何か「事件」が起きなくたって
自由に移動できない環境での人間関係で
辛い・・と子どもが感じていたら
子どもがそれを「いじめ」だと
思っていようがいまいが

ちゃんと状況を精査して対応すべきことです。

 

そしてもしそれがいじめなら
「暴力事件」「心の暴力事件」として
被害者と加害者と傍観者
そしてそれを生み出した構造
全てに対してケアが必要です。

 

何でも悪化や泥沼化する前の
早期発見が一番いいですよね。

では、思春期のいじめは
なぜ早期発見が難しいのでしょうか

 

子どもは思春期になると基本的に
親から距離をおくようになるので
人間関係で辛い・・・と思っても
「自分の内面についての話を親にする」
ということに
抵抗を持つようになる傾向があります。

 

また、子ども同士の関係が
とても重要で「自分の場所」であるために
大人に子どもの世界のことを言うことは
「裏切り行為」扱いになることがあります。

この「思春期ルール」により
自分が辛い時や
誰かのいじめを見た時でも
大人には話さない、ということが起きがちです。

 

また、思春期には
「カッコ良い自分」でありたいので
「いじめられている自分」を
カッコ悪い、情けないと感じて
誰かに話すことに強い抵抗を感じることもあります。

 

そして親には心配をかけたくない
という気持ちだってあるでしょう。

 

また、大人はいつも自分のことを
「良い悪い」判断で話す、と
感じている場合もあります。
自分にとってマイナス側面の話を
したばっかりに大騒ぎされたり

自分が責められるということになるなら
これ以上辛いことはありません。

 

そういうモロモロの理由から
大人には言わないで
自分だけで解決しようと
思い込むことがあります。

いじめの理由を考えているうちに
自分自身がダメだから。。。と
落ち込んでいくことがあります。

一人だけで考えていたら
もうどうしようもない、と
絶望的に思い込むこともあります。

また、友達に相談して
『あなたにも良くないことがある』

『あなたのこういうところは
 なおした方がいい』とか
不適切なアドバイスされて
迷宮にハマることもあります。

 

『辛い』と思春期の子が大人に言うことは
とても勇気がいることだ
ということは是非全世界で共有したいところです。

もし子どもが話してくれたなら
『辛い』=『助けて』だと
きちんと受け取ることが必須です。

海で『助けて~』という人に
「今そういう状態かどうか」なんて
こちらで決めたりしませんよね。
何を置いてもまず助けるはずです。

子どもが辛いという時には
何も決めつけずに
まず子どもの安心安全を確保して
それから状況を精査して

細かく対応することが必要です。

どうしたらいいのかわからない時には
是非経験のある専門家にご相談くださいね。

親が社会と繋がることで
多くの力で最適な方法が見いだせます。

 

また、子どもが自分で『辛い』と
言葉にできない時も多々ありますから
とにかく思春期になると
大人が子どもの様子を観察しつづけることが
とても大事な仕事となってきます。

 

その結果、親の方からの働きかけが
必要な状況だとわかることがあります。

そういう場合には
思春期の子どもなりの心の状態を

ちゃんと踏まえた形で関わってきましょう。

そして本来はいつでも
『辛い』『苦しい』と弱音、本音を
子どもが
安心して言えるような場
家庭でも学校でも、あることが大前提ですよね。

常日頃から子どもの話を
まずはそのまま最後まで聞いたり
『何でもサポートしたいと思ってる』
『どんなことが起きても味方だよ』
というメッセージを子どもに
言葉で伝えておくことがとても大事です。

なんでもない時にそんな言葉を言うと
『熱くてウザい』とか
完璧無視などあるかもしれませんが
何も減らないし、悪いことは起きません。

何かの時には子どもが必ず思い出せるよう
時々繰り返して伝えておきましょう。

私達大人だとしても
そう言われたら悪い気持ちはしませんよね。

何も起きなくたって
『自分は最後には
 しっかり受け止めてもらえる』
という安心感が子どもの自信を作ります。

 

もし子どもが『学校に行きたくない』と
言い出したとしても
その理由はさまざまです。

対応だって様々です。

『学校に行かない』と言われると
「学校に行くかどうか」に
大人の意識が飛びやすいですが
「学校に行くこと」よりも
「子どもが幸せでいること」が
一番大事なことだということを
忘れないようにしていきたいですね。

 

追伸:
辛い体験を乗り越えた人が
「希望」を持つという研究結果があります。

私たちは人間関係で傷つきますが
人間関係で幸せにもなります。

いじめが分かったあとの対応も
思春期の子どものポイントを押さえた
心配りをしていくことで
子どもの心にずっと消えない希望と自信を
灯すことができるようになります。

 

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今週のテーマのブログです
思春期といじめ
いじめの構造(1)
いじめの構造(2)
いじめられた子のケア
いじめの構造(3)

 

 

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